職業病と言うか習慣なのか、
桜の季節が終わると今でも気持ちが勝手に高揚してくる。
そう、体がダービーを覚えているのだ。
正式名称は日本選手権競輪と言い、
年間6回ある最高グレードのGⅠレースの中でも最も格式があると言われている。
今年の優勝賞金は副賞を含めてなんと9,400万円。
今年度(2025年4月〜)からレース賞金アップの影響もあるが、前年の8,900万円から500万円の増額となり、何とも景気の良いニュースだろう。
筆者が引退した6年前まではず~っと据え置きの6,500万円だったことを考えるとたったこの6年で約3,000万円もアップしていることになる。
これは紛れも無く必死に走り続ける選手、関係者、そして何より競輪を楽しんでくれているファンの方々のおかげだ。
あとは我々解説者のギャラがあが…
ゴホンゴホン……
さてそのダービー、今年の地区勢力図を見ると4/28現在の賞金ランキング上位は近畿が4名、南関が2名、関東2名、中部1名。
古性優作を筆頭にやはりと言うか近畿勢が猛威を振るい昨年に引き続き深谷知広率いる南関勢。
あとは眞杉匠などの活躍が目立つ状況か…
一気に勢力図を塗り替えてしまうようなスター選手の登場が切望されている競輪界だが、残念ながらまだそのような選手は現れてはいない。
その候補としてはナショナルチームの太田海也、中野慎詞が筆頭格だろうが現状はどこか大事な所で勝ち上がりに失敗しているのが状況である。
そう考えると脇本雄太、新田祐大は本当に偉大なのだと再確認出来る。
長年に渡るナショナルチーム活動をしながら数少ない国内ビッグレースを必ずどこか優勝してグランプリに出走していたのだから。
現状最高クラスの自力を持っているのが
眞杉匠
新山響平
深谷知広
古性優作
脇本雄太
郡司浩平
犬伏湧也
太田海也
中野慎詞
あたりだろうか…
最上位層と一般上位層との脚力差が顕著になっていると感じる現状、
上記のメンバーもしくは上記のメンバーの番手を回る選手が優勝する可能性が極めて高いだろう。
私事で恐縮だがKEIRINグランプリを優勝した筆者がそのあと引退までに叶えたかった夢がこの「ダービー」を優勝することだった。
沢山決勝戦に乗ったが成績は
5位
4位
3位
準優勝………
(泣)
筆者の中ではダービー王になるのはグランプリを優勝するよりも難しいイメージだ。
6日間の長丁場を勝ち上がり激戦を制するのは誰だ?
盛り上がることは言うまでもない。