月刊競輪WEB

検索
加藤慎平の・・・「トシヒロ」
特集 2022.09.14

加藤慎平の・・・「トシヒロ」

#加藤慎平コラム

はや9月。

我が競輪界も4本のGIレースを終え賞金ランキングもだいぶ固まってきた。

昨年のGPウィナー古性優作が2本、そして脇本雄太も2本優勝と複数本優勝が2名居ることにより間違いなく今年はGIを優勝せずとも獲得賞金上位者が5名以上グランプリに出走出来る状況だ。

そうなってくるともうGIで1発勝負ではなく普段のレースでの賞金の積み重ねが大切になってくる。

そう、もう既に今年GI以外での高額賞金レースは共同通信社杯競輪しかないのだ。

筆者は後半戦の最重要レースは間違いなくこのレースと読む。

最強脇本雄太が残されたGI、寬仁親王牌と競輪祭に出走する事を考えると1発勝負を狙うのはあまりにもリスキーだろう。

名古屋の高速バンクで1円を巡る戦いが繰り広げられる事は言うまでもない。

さぁそして地元中部勢だ。

浅井康太を筆頭に···············

山口拳矢。

以上です。

と言うようにここ数年GI戦線では大苦戦が続いている。

中部軍団が猛威を振るっていたのはもう10年以上前の事。

今や中四国、関東の2強状態。

今節も間違いなく厳しい戦いを強いられるだろう。

その中でもやはり吉田敏洋に注目したい。

年齢は筆者の1学年下の42歳。

もはや大ベテランの域に入ってきた。

そして今年はトシヒロの競輪人生を脅かす怪我も長期欠場も経験した。

このままズルズル弱くなってしまう可能性も大いにある。

ようするに今は崖に指1本引っ掛かっているギリギリの状態。

少し気を緩めた瞬間に落ちていくだろう。

そしてそれは絶対に許す事は出来ない。

筆者の同世代でGI戦線に残っているのはもうトシヒロだけになった。

トシヒロの頑張っている姿が解説者になった今でも筆者のモチベーションになっているのだ。

〝中部最後のうるさ型〟を根絶やしにさせる訳にはいかない。

人間離れした足の太さから『ゴリラ型遺伝子』を持つ唯一の日本人とも言われている。

共同通信社杯競輪in名古屋での完全復活は実にドラマティックなストーリーだ。

名古屋競輪場のお膝元、 東山動物園の名物イケメンゴリラ〝シャバーニ〟もきっと応援している。

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE

related articles