先週、図書館好きの娘が「こんな本があったよ」と差し出してきたのは――。
文筆家の伊勢華子氏が、競輪学校(現・日本競輪選手養成所)で約300日、2012年に復活した女子競輪の第1期生と寝食を共にし、彼女たちがプロデビューするまでの軌跡を追ったルポルタージュだ。
『健脚商売』というタイトルは、池波正太郎の小説『剣客商売』を連想させる。表紙の5番車は、ヘルメットカバー、ユニフォーム、パンツのすべてが赤色。競輪では5番車の車番色は黄色だけに、少し気になった。この競技の世間的な認知度は、まだこの程度なのかと思うと残念だ。
1949年に始まった初期の女子競輪を扱う約40ページの後、102期生の何人かに焦点を当てる構成になっている。
成功するかどうか分からない世界に挑戦し、競輪学校に入所した女性は36人。そのうち33人がプロとしてデビューした。それまでのうまくいかなかった人生への反撃として、ガールズケイリンという職業を志す――。その視点には、読んでハッとさせられた。やはり作家とは、すごいものだな。
「はじめに」の章に、こんな一節がある。
「ある日、女たちは自分の二本の脚を見つめた。――中略――女たちはそれを信じることにした」。この強い言葉に引き込まれ、最後まで読み進めた。
いつもは夜、娘と一緒に車券を考え、夕食を食べながら、飲みながら楽しんでいる。今回は和歌山のデイ開催。初日の金曜日は仕事の都合で見られなかったが、土曜日と日曜日の昼下がり、母と娘はパスタを頬張りながらガールズケイリンを観戦した。ワインも1、2杯。この後の昼寝も最高。これぞ、おしゃれな休日の過ごし方?
今シリーズで狙うのは、東京の122期・松本詩乃さん。前回の弥彦では山原さくらさんが優勝したが、松本さんは予選を2連勝。決勝では山原さんより先にまくり、2分の1車身差の2着だった。「あっ、勝ったかも」と思ったもの。今年は今シリーズ前までに10場所を走り、決勝では2着4回、3着3回。
スプリント力が魅力で、7月の伊東温泉では、アンドルーズやグロのスピードに食らいつく場面を見せた。前へ前へ踏んで、なるべく好位からまくっていくのが持ち味だろうか。まくりに行くときにハンドルをギュッと引き上げ、腰から背中にかけてが上へ吊り上げられたようにとがり、加速していく。その瞬間が応援ポイント。「行け、行け、行け」と絶叫しよう。身長157.1センチの小柄な体が前へ進んでいくのを念じよう。
松本さんの初日は、太田美穂さんの先行に乗り、冷静に抜け出して1着。弥彦同様、いい感じだ。
そして2日目は、6Rの予選2。
①宇野紅音 ②羽田野愛花 ③豊田美香 ④岩元杏奈
⑤露谷菜々花 ⑥松本詩乃 ⑦加瀬加奈子
当然、松本さんを1着にして購入。後ろには豊田さんか岩元さんがいそうで、⑥-③、⑥-④から、3着は①③④⑤⑦へ流した。
レースは、前に出た松本さんが、カマしてきた露谷さんに飛びつく絶好の展開。3番手にいた岩元さんのまくりに合わせて踏み込んだので、「これは決まった」と思った。ところが、最後の最後に岩元さんが松本さんをかわして1着。松本さんは2着だった。3連単は④⑥①で2,410円。岩元さん、強いな。前回の西武園は良くなかったけれど、しっかり立て直している。
最終日は、6Rの決勝を走る。
①松本詩乃 ②川原未紀 ③北岡マリア ④太田美穂
⑤高橋美沙紀 ⑥岩元杏奈 ⑦豊田美香
松本さんからも買うが、今回は北岡さん、岩元さんの状態が良さそうで、豊田さんもいい位置にいそう。逃げそうな選手は買わず、3連単は①-③⑥⑦-③⑥⑦と、③-①⑥⑦-①⑥⑦。
レースは、逃げた太田さんの後ろを取った松本さんが、まくってきた北岡さんに合わせて踏み込み、8カ月ぶり、通算5回目の優勝。北岡さんが2着で、3着は太田さん。買っていた岩元さんと豊田さんは位置取りがうまくいかず、7着、6着だった。3連単は①③④で2,050円。松本さんを1着と決めていたら、3着は全通りできたけれど……。北岡さんからも買ったからな。

昨年の女子オールスター予選では、本命の坂口楓華さんが内に詰まり、先行した石井貴子さんの番手から、GI初出場だった松本さんが抜け出して1着に。3連単は21万3,250円でした。
8月7日から9日に佐世保で行われた「第2回毎日新聞社杯女子オールスター競輪(GI)」でも、4着、2着、3着と奮闘していましたよ。
次回は8月29日からの四日市に出走予定。競走得点が一番上の松本さんはシリーズリーダーです。プレッシャーに負けずに頑張って!