昨日のこと。2時半ころに競輪場着。いつものように場内のラーメン屋に顔を出したら、一緒にグランプリへ行ったОL3人組が楽しそうにしゃべってる。タナカくんから今回の静岡記念はイケメンぞろいと聞いて、明日は一緒に現場へ行くらしいが、とりあえず肩ならしにやってきたとか。嵯峨昇喜郎さんは残念ながら欠場しちゃったけど、新山響平、坂井洋、石原颯、嘉永泰斗、眞杉匠さんたちは準決勝に乗ってますから。すらすら名前が出てきた。レース中継じゃあ顔なんか見えないのにと言うと、勝利者インタビューがあるからとの返事。それを一緒に見るのが楽しいんだとか。40歳くらい年齢は違うけど、その気持ちはわかるよ。ここでくだらないことを言い合いながら競輪を見るのが一番楽しいよ、俺だって。
彼女たちはそれぞれ車券も買っている。1レース6点買い。1着を1人決めて、2着、3着が3人ずつのときもあるし、2着2人で3着4人もある。軸を決められないときは2車単、3連単の3車ボックスで、これも6点になる。2人の選手を1着、2着で表裏にして、3着3人もあるんだけど、これってけっこうトリガミになるんですよと笑う。トリガミなんて単語を知ってるのは日本中で何人いるんだろ。
3時すぎに通称「婦人」と呼ばれている常連が顔を見せた。年齢不詳で夜間勤務の女性。ナイターが主戦場だけど、昼間、近くで用事があったから、記念だし準決勝でも見ようと寄ったらしい。「10レースは荒井崇博の強襲」と車券を見せながら、みんなに軽く会釈。3人組もぎこちなく会釈。初対面か。若い娘たちはもちろんグランプリでも応援した新山響平から買っている。婦人にわかってないねえなんて言われたから、少しムッとしたみたいだけど、さあレース、レースとマサさんが割って入る。ナイス!マサさん。OLたちはレース中に響平、響平と大声を出し、婦人は無言で拳を握る。結果は新山が打鐘から逃げ切り、荒井は前の動きで苦しくなったが何とか3着でともに決勝進出。あれっ、OLの1人が「一緒に決勝へ行けましたね」と、笑顔で婦人と握手してるじゃない。婦人は車券が外れたのにまんざらでもない表情で応えてる。11、12レースは婦人が講師役になって、わいわい言いながら車券を買ってた。みんながそれぞれ違う選手の名前を声に出してのモニター観戦はいい光景だったけど、俺とマサさんは完全に置いてかれてたな。
そして今日。熊本の初日が買いたかったので、静岡競輪場行きはパスして、いつものラーメン屋に座ってる。狙ってるのは飯野祐太。福島の自力選手で、昨年、40歳になった。復調まであと少しの状態がずっと続いていたけど、12月の西武園で7場所ぶりに決勝に乗って、今年の大宮記念では2勝。そして次の川崎ではまくり3連発で完全V。2023年9月の青森以来の優勝だった。前回奈良記念の初日は豪快な先行で、番手の山崎芳仁を振り切っているし、不惑の年での復活はうれしい限り。
車券を買って戻ってきたら、婦人が座ってた。「若い娘たちが競輪を好きになってくれるのはうれしいねえ」と話しかけてきた。その通り!入口なんて何でもいい。数を見てたら、選手の気持ちを感じるようになるんだ。そうなっちゃえば、もう競輪を嫌いになれない。「〇〇の深情けみたいだね」と婦人が笑う。その表現は今の時代、コンプライアンス的にアウトだよ、婦人。
ちなみに熊本の12レースは、飯野がまくったときには決めったと思ったけど、マークした芦澤大輔がわずかに交わして、結果は⑦⑤②。⑤⑦②はあったのに…。3連単で2万6840円。とほほ。