第8回ガールズフレッシュクイーンが、防府競輪場で開催される第10回ウィナーズカップ最終日・第9Rで実施される。次世代を担うスター選手の登竜門と位置づけられているこのレースは、デビュー2年未満の126期、128期のガールズ選手の中から、競輪ルーキーシリーズプラス2025の優勝者と、選考期間(2025年7月〜12月)における平均競走得点上位者が選抜される。
残念ながら、ナショナルチームに所属し、競輪ルーキーシリーズプラス2025の優勝者でもある酒井亜樹が不参加となり、混戦模様のメンバー構成となった。それでも、昨年の女子オールスターでGI初勝利を挙げた大浦彩瑛と、自在戦を得意とする北岡マリアのスピード対決は大きな見どころ。さらに、徹底先行を身上とする半田水晶と岡田優歩の主導権争いにも注目したい。

1 大浦彩瑛 神奈川 126期
大浦彩瑛は、GI初出場となった8月の女子オールスター競輪2日目の選抜で、熊谷芽緯の逃げを差し切ってGI初勝利を挙げている。さらに11月の競輪祭女子王座戦では、予選で児玉碧衣のカマシ先行を捲って1着、上がりタイム11秒9をマーク。準決では佐藤水菜の上がり11秒7の捲りに食らいついて2着に入り、GI初優出を決めている(決勝は落車再乗で5着)。
昨年3月のガールズフレッシュクイーンでは終始後方のままで仕掛け切れず7着に終わったが、この1年で大きく成長した走りをきっと見せてくれるだろう。

2 北岡マリア 石川 128期
北岡マリアは、捲り・追い込みを主戦法とし、位置取りでも勝負できるタイプだ。昨年8月の競輪ルーキーシリーズプラス2025では、周回中から本命の酒井亜樹を追走。打鐘で他選手に追い上げられて酒井の番手がもつれるシーンもあったが、北岡はうまく切り替えながら酒井の捲りを追走し、4分の1車輪差まで詰め寄って2着と健闘した。
昨年5月にデビューして優勝は4回。今年は1月の伊東温泉決勝で柳原真緒との捲り合戦の末に2着、2月の名古屋決勝でも2着と惜敗が続いているが、調子に不安はなく、今回も自在な攻めで勝利を目指す。

3 高木萌那 福岡 126期
高木萌那は、父が和仁(76期)、祖父が工藤元司郎(16期)、曽祖父が工藤勝美という競輪一家に育ったが、小学校時代から野球に夢中になり、高校時代には全国高等学校女子硬式野球選手権大会で全国制覇を達成している。
自転車経験はなかったものの、日本競輪選手養成所には適性試験で合格。養成所時代にはゴールデンキャップを獲得している。デビュー年の一昨年は優勝1回、昨年は優勝2回とやや伸び悩んでいる印象もあるが、今年も2月のいわき平まで3場所を走ってすべて優出と調子は悪くない。高い身体能力を生かし、今回も一発の期待は十分だ。

4 半田水晶 茨城 128期
半田水晶は、中学時代から陸上の円盤投げを始め、大学、社会人時代もトップクラスで活躍していた。だが、2017年のガールズグランプリで先行する奥井迪の姿を見て感銘を受け、ガールズケイリンを目指すこととなり、日本競輪選手養成所には適性試験で合格した。
自転車経験はなかったが、養成所時代にはゴールデンキャップを獲得し、在所成績4位で卒業。そしてデビュー4場所目となった昨年7月の取手決勝では、憧れの奥井を相手に逃げ切って初優勝を達成している。昨年の優勝は4回、今年も2月の和歌山までに2回優勝しており、今回も逃げ切り優勝を狙う。

5 豊田美香 徳島 126期
豊田美香は長野県出身。大学まではバスケットボールに打ち込み、就職を機に徳島県へ移って教師をしていた。しかし、ロードバイクを趣味としていた豊田は、自転車を職業にできるガールズケイリンの存在を知り、一念発起。仕事と両立させながら練習に打ち込み、技能試験で日本競輪選手養成所に合格した。
在所順位6位で卒業し、2024年11月の女子ルーキーシリーズプラスでは6着に終わったが、1年後の昨年11月、小田原で初優勝を達成している。その後も優勝こそないものの、調子は確実に上向いてきており、今回も軽視はできない存在だ。

6 中島瞳 埼玉 126期
中島瞳は、高校時代にインターハイ女子ケイリン、全日本選手権女子ケイリンで優勝と実績を残している。日本競輪選手養成所は在所成績2位で卒業。競輪ルーキーシリーズ2024プラスでは、本命の仲澤春香の後ろを巡る争いの中で5番手まで下げさせられたが、そこから粘り強く踏み込んで3着に入っている。
昨年1月の小倉ではタイトルホルダーの石井貴子を下して初優勝を達成。3月のガールズフレッシュクイーンでは6着と凡走したが、8月の平塚で2度目の優勝を飾るなど力をつけてきており、今回は昨年のリベンジを狙ってくる。

7 岡田優歩 和歌山 128期
岡田優歩は、日本競輪選手養成所では先行主体の走りを貫き、在所成績5位で卒業した。しかし、ルーキーシリーズでは決勝2着が2回、5着が1回とまずまずの成績だったものの、7月の本格デビュー後は簡単には先手を取らせてもらえず、8月の競輪ルーキーシリーズプラスでも、養成所時代に先行回数を競っていた半田水晶に先手を取られて5着に終わった。
それでも、8月の富山で優出してからは先行でも勝ち上がれるようになり、今年2月の小倉では太田りゆと1着同着で初優勝を達成。着実に力をつけてきており、もちろん今回も先手取りを狙っていく。