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2025年の総括。そして2026年はこうなる!
レース展望 2026.01.21

2025年の総括。そして2026年はこうなる!

#グレードレース展望

近畿一強。そして関東は?南関は?その他の地区は?
2025年は郡司浩平のKEIRINグランプリ優勝で幕を閉じ、2026年がスタートしました。そして早くも1月が終ろうとしています。立川記念は脇本勇希、和歌山記念は脇本雄太、そして大宮記念では北津留翼が優勝しています。
2月は第41回全日本選抜競輪が熊本競輪場で開催され2026年のGI戦線がスタートします。
2025年を振り返り、2026年を展望します。

止まらない近畿一強の流れ

 2025年のタイトル戦線は2月の全日本選抜競輪GIで幕を開けたが、決勝戦では寺崎浩平の捲りを差した脇本雄太が優勝、グランドスラムを達成すると同時に史上初となるグランプリスリム達成の快挙となった。3月のウィナーズカップGⅡでも寺崎浩平の捲りに乗った古性優作が鋭く追い込んで優勝しており、2024年の後半戦から続いていた近畿一強の流れは年が改まっても変わらなかった。

第40回全日本選抜競輪GI決勝ゴール
第40回全日本選抜競輪GI表彰 優勝 脇本雄太
第9回ウィナーズカップGⅡ決勝ゴール
第9回ウィナーズカップGⅡ表彰 優勝 古性優作


 その近畿一強に楔を打ち込んだのが眞杉匠と吉田拓矢の関東コンビだ。5月の日本選手権GIでは脇本雄太と寺崎浩平が勝ち上がりに失敗したこともあり、決勝戦では眞杉匠の捲りを差した吉田拓矢が2度目のGI優勝を達成した。5月には平原康多の電撃引退もあったが、7月のサマーナイトフェスティバルGⅡの決勝戦では平原康多のDNAを受け継ぐ眞杉匠が佐々木悠葵の逃げに乗り吉田拓矢とのワンツーフィニッシュで優勝している。

第79回日本選手権競輪GI決勝ゴール
第79回日本選手権競輪表彰 優勝 吉田拓矢
第21回サマーナイトフェスティバルGⅡ決勝ゴール
第21回サマーナイトフェスティバルGⅡ表彰 優勝 眞杉匠


 しかし、眞杉匠と吉田拓矢の関東コンビだけでは近畿一強の流れを完全に止めることはむりだった。脇本雄太、寺崎浩平の強力先行型をタテもヨコも強いオールラウンダーの古性優作が援護する組み合わせはラインの理想形といってもいい。もちろん他地区にも強力先行型がいるが、彼らが真っ向から勝負を挑んでも近畿ラインを倒すのは厳しかった。
 話は前後するが6月の高松宮記念杯GIでは寺崎浩平の逃げに乗った脇本雄太が番手捲りで優勝、2着も古性優作で、深谷知広-郡司浩平の南関東ラインや太田海也-清水裕友の中四国ラインは為す術もなかった。8月のオールスター競輪GIでは脇本雄太の逃げ乗った寺崎浩平がGI初制覇、2着も古性優作だった。9月の共同通信社杯GⅡでは寺崎浩平-古性優作-南修二-三谷将太-小森貴大の並びで深谷知広や太田海他の反撃を捌いた古性は押上げで失格となったが、南が寺崎の逃げを差し切ってGⅡ初優勝を達成した。

第76回高松宮記念杯競輪GI決勝ゴール
第76回高松宮記念杯競輪GI表彰 優勝 脇本雄太
第68回オールスター競輪GI決勝ゴール
第68回オールスター競輪GI表彰 優勝 寺崎浩平
第41回共同通信社杯競輪GⅡ決勝ゴール
第41回共同通信社杯競輪GⅡ表彰 優勝 南修二


近畿一強が崩れ混迷の流れへ

 もしかすると共同通信社GⅡ決勝での古性優作の失格が終わりの始まりだったのかもしれない。近畿ラインの要である古性の調子が下降気味になり、鉄壁のラインにほころびが見えはじめていた。加えて脇本雄太が寬仁親王牌でのウォーミングアップ中に負傷して準決を当日欠場、11月の競輪祭GIも欠場となった。寬仁親王牌GIの3日目12Rの準決勝は寺崎浩平-古性優作のラインが当然のように人気となったが、寺崎は不発に終わり古性は辛くもの3着での優出となった。
 決勝戦は関東ライン、中国ライン、四国ラインに単騎が2人の組み合わせとなったが、優勝したのはGI初優出の単騎の嘉永泰斗だった。嘉永の優勝は驚きを持って迎えられたが、実は必然の結果だった。長きにわたってグレードレースで主軸となっていた近畿ラインが不在となったため、我こそが覇権を取るぞと他地区のラインたちが叩きあって展開がもつれたために単騎で脚をためていた嘉永にチャンスが訪れたのだ。続く競輪祭GIの決勝戦も軸となるラインが不在の細切れの混迷レースとなり、自力型が叩き合いで潰れていく中、寬仁親王牌の嘉永と同様にGI初優出の阿部拓真が直線鋭く追い込んでGI初優勝を達成している。

第34回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントGI決勝ゴール
第34回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントGI表彰 優勝 嘉永泰斗
第67回競輪祭GI決勝ゴール
第67回競輪祭GI表彰 優勝 阿部拓真


 そして平塚競輪場での年末の大一番では眞杉匠-吉田拓矢の関東コンビが4車の近畿ラインを粉砕、先捲りの単騎の嘉永泰斗を目標に単騎の郡司浩平が捲ってグランプリ初優勝、郡司を追った阿部拓真が2着と、混迷の流れの中で単騎の選手たちが躍動して1年を締めくくった。

KEIRINグランプリ2025決勝ゴール
KEIRINグランプリ2025表彰 優勝 郡司浩平

どうなる2026年  混迷の中から覇権を握るのは?

「強きを助け弱きをくじく」は勝負の世界では正義だ。とりわけ競輪競走は強いライン、強い選手に自然と展開が向くシステムになっている。近畿一強の流れが崩れた今、他地区の選手たちは覇権を握ろうと躍起になってくるにちがいない。
 近畿はグランプリで致命的な弱点を露呈してしまったため、他地区の選手たちは近畿復活を阻止するためにもその弱点を攻めてくるだろう。近畿の難敵は眞杉匠-吉田拓矢の関東コンビだが、今年のいわき平でのグランプリ出場を目指す北日本の新山響平や中野慎詞、S級S班不在となって復権を目指す中四国の太田海也や犬伏湧也らの先行型も近畿が弱っている今ならば真っ向勝負を挑んでくるだろう。グランプリ覇者の郡司浩平が率いる南関東勢も5月に平塚で日本選手権が開催されるので、郡司がうまくリードできれば再び地元地区の選手から優勝者が出てくるだろう。
 今年は復活を狙う近畿ラインと覇権取りを狙う他地区のラインとの激突によって、ファンにとっても大満足の激しい戦いが繰り広げられるのはまちがいないし、ライン同士の激突が激しくなれば、単騎勢の躍動が今年も続くことになるだろう。

KEIRINグランプリ2025 近畿ライン 向かって左から古性優作、脇本雄太、南修二、寺崎浩平。
KEIRINグランプリ2025 関東ライン 向かって左から眞杉匠、吉田拓矢。 



 

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