第7回ガールズフレッシュクイーンが男子のウィナーズカップ開催中の伊東温泉競輪場に於いて4日目第9レースで実施される。デビューから2年未満の若きガールズケイリンの選手による一発勝負のレースで、今回は124期と126期から選抜された7名で戦われる。優勝争いの中心は目下23連勝中の126期の仲澤春香だが、昨年3着と涙を飲んだ124期の竹野百香がリベンジに燃えており、男子のウィナーズカップに負けない熱い戦いが期待されるだろう。
仲澤春香 福井126期
仲澤春香は126期の在所1位で卒業記念レースを優勝している。昨年5月にデビューすると勝ち星を量産、9月平塚で梅川風子を破って優勝すると連勝街道に入った。ナショナルチームにも選抜され、今年1月の大宮では太田りゆを破って優勝し連勝記録を23としている。その後は2月に「アジア選手権トラック2025」に参加、今回が久しぶりのガールズケイリン出場となるが、ここで連勝記録を24に伸ばしてくるだろう。
竹野百香 三重 124期
竹野百香はどちらかというと逃げよりも捲りと位置取りが主戦法の自在型だ。昨年のフレッシュクイーンでは1番人気に推されていてスタートで前を取ったが、後ろが団子状態になって打鐘を過ぎても仕掛けがなく、竹野は押し出されるように先行態勢に入り最後は末を欠いて3着に終わっている。レース後は力を出し切れて納得しているとコメントしているが、やはり悔しいわけがなく今年こそはとリベンジを誓ってくる。
熊谷芽緯 岩手 124期
熊谷芽緯は徹底先行型だ。フレッシュクイーンは初参加だが、昨年11月の競輪祭女子王座戦でGI初出場を果たし、勝ち星はなかったが3日間逃げている。2日目選抜では児玉碧衣や奥井迪を不発に終わらせ自身は3着に粘り込んで全国のファンに先行力をアピールした。1月の名古屋決勝では前受けから先行態勢に入り、奥井迪と柳原真緒を不発に終わらせて優勝しており、今回も熊谷の先行が波乱を呼ぶかもしれない。
松井優佳 大阪 124期
松井優佳は124期の卒業記念レースのチャンピオンだ。昨年のフレッシュクイーンでは逃げる竹野百香の終始番手と位置取りはよかったが、畠山ひすいに内からこられて並走になり、最終4コーナーで外に膨らんで斜行を取られて失格となっており、今回は汚名返上の好走をきっと見せてくれるだろう。今年はまだ優勝はないが昨年10月の別府から今年2月の岸和田まで12場所走ってすべて決勝進出と安定感は抜群だ。
宇野紅音 岐阜 124期
宇野紅音は漫画「弱虫ペダル」の影響で自転車競技の道に進み、高校時代は全国大会でも上位の成績を収めていた。その延長でガールズケイリンの世界に飛び込み、124期の在所成績は4位と潜在能力は高い。デビューから2年で優勝はまだないが、昨年12月の岐阜から今年2月の名古屋まで7場所連続で決勝進出と近況は安定感が増しており、4月に地元で開催されるオールガールズクラシックの出場権も獲得して上昇気配だ。
大浦彩瑛 神奈川 126期
大浦彩瑛は会社員から一念発起してガールズケイリンに転身した選手で今回のメンバーの中では一番の年上だ。デビュー時にすでに既婚者だったのも話題だったが、在所時代はゴールデンキャップを獲得するなど潜在能力は高い。昨年11月に防府で実施された126期による単発レースでは仲澤春香の番手を取りきって2着と勝負強さを発揮した。優勝はまだないが、今年1月の平塚では2連勝の勝ち上がりで準優勝と好走している。
中島瞳 埼玉 126期
中島瞳は高校時代から全国大会で優勝するなど活躍しており、126期の在所成績は2位と素質は高く評価されていた。しかし、デビュー後は思うようには力を出しきれず決勝も乗れたり乗れなかったりで成績は安定しなかった。それでも1月の小倉決勝では積極的に動いて逃げる吉岡詩織の番手を取りきり、106期の石井貴子や那須萌美を下してうれしい初優勝を飾っており、今後はさらなる成長が期待できるだろう。