月刊競輪WEB

検索
ガールズケイリンフェスティバル2024展望
レース展望 2024.06.26

ガールズケイリンフェスティバル2024展望

#グレードレース展望



最後のガールズケイリンフェスティバルを観戦しよう!

 ガールズケイリンフェスティバル2024が松戸競輪場に於いて男子のサマーナイトフェスティバルと同時開催される。今回で11回目となるFIIの大会だが、来年度からは今年8月に開催される同じくFIIの女子オールスター競輪と統合される形で新たなGIの大会へと昇格されるため、ガールズケイリンフェスティバルは今回が最後の大会となる。6月のパールカップでGI初優勝を飾った石井貴子が今回もホームバンクでの活躍が大いに期待されるが、パールカップで優出を逃した児玉碧衣、久米詩、石井寛子らの巻き返しにも注目が集まる。

 

石井貴子 千葉 106期

 石井貴子は過去にビッグレースを5度制覇しているトップレーサーだったが、2021年5月の落車によって引退を覚悟せざるを得ないような大怪我を負ってしまった。それでも同年のガールズ総選挙で第5位に選ばれたことから懸命にリハビリに励み、8月のガールズドリームレースで復帰を果たした。その後も何度か落車に苦しめながらも今年1月には通算300勝を達成と復調してきた、そして6月のパールカップ決勝では逃げる奥井迪を差し切ってGI初優勝を飾っており、今回もホームバンクの松戸で地元ファンの声援に応える走りを見せてくれるだろう。

 

當銘直美 愛知 114

 當銘直美は4月のオールガールズクラシックでは予選を3番手からの追い込みで1着で突破したが、準決では逃げた小林優香の番手から捲るも微差の3着で優出ならず悔し涙を飲んだ。その後はさらなる練習を積み重ね、6月のパールカップでは予選と準決でともに児玉碧衣の逃げを差し切っての堂々たる2連勝でビッグレース初優出を達成した。しかし、決勝は1番人気に押されながらも初手の位置取りに失敗し、経験不足がたたり5着終わった。もちろん今回も人気になるはずで、今回こそはファンの期待を裏切らない走りを披露してくれるだろう。

尾崎睦 神奈川 108期

 尾崎睦は昨年11月の競輪祭女子王座戦、今年4月のオールガールズクラシック、6月のパールカップと3大会連続で優出と好調だ。パールカップ決勝では打鐘からカマした奥井迪を追いかけ、3番手から懸命に追い込むも前2車との差を縮められず3着に終わった。それでも今年の優勝は7回で前半戦だけで昨年の6回をすでに越えており、獲得賞金ランキングでも4位と2018年以来のガールズグランプリ出場の可能性も出てきている。ビッグレースでの優勝がまだない尾崎だが、さらなる脚力強化に努めて悲願の初優勝を狙ってくる。

   

児玉碧衣 福岡 108期

 児玉碧衣は6月のパールカップでは連覇が有力視されていたが、予選は逃げて當銘直美に交わされて2着、準決も先行策に出たが末脚を欠いて4着に敗れて優出を逃してしまった。それでも3日目選抜では3番手外並走から尾方真生の逃げを捲って上がりタイム11秒7をマークと調子は悪くない。ただこれまでに数々のビッグレースを制してきた児玉だが、ガールズケイリンフェスティバルの優勝がまだなく大会との相性がよくないのが不安材料だが、今回も短走路が舞台だけに連日の積極的な仕掛けで初優勝を狙ってくるだろう。

久米詩 静岡 116期

 久米詩は昨年のガールズケイリンフェスティバル決勝では先行策を取った児玉碧衣を追いけ、ゴール前できっちり交わして2度目のビッグレース優勝を飾っている。しかし、今年は3月のガールズコレクション取手ステージでは果敢に先行するも5着、4月のオールガールズコレクション決勝では逃げる小林莉子の番手を取り切るも児玉碧衣に捲られて6着、6月のパールカップでは優出に失敗と近況はやや勢いを失った印象がある。それでも3日目選抜では後続を突き放す捲りで1着と強さを見せており、今回こそは復活の走りで連覇を目指してくるだろう。

 

石井寛子 東京 104期

 石井寛子は3月のコレクション取手ステージが3着、4月のオールガールズクラシックは準決で7着敗退、6月のパールカップは予選で6着敗退と近況は元気がない。しかし、6月に発表された女子オールスター競輪のファン投票では昨年の8位からツーランクアップしての6位と相変わらず人気は高く、それが石井本人とっても発奮材料となるだろう。石井は2021年のガールズケイリンフェスティバルで優勝しており、昨年10月に松戸で開催されたオールガールズクラシックで優出とバンクとの相性も悪くなく今回も勝ち上がりが期待できる。

山原さくら 高知 104期

 山原さくらは3月のコレクション取手ステージが6着、4月のオールガールズクラシックは予選で4着と敗れたが、2日目選抜では4番手から捲り2着に5車身の差をつける圧勝劇でさすがの底力を見せつけている。そして6月のパールカップでは勝ち星こそなかったが、予選4着、準決3着で優出と調子は悪くない。決勝は7着だったが、GIの大舞台で敬愛する奥井迪と力勝負ができたのが少しだけ満足そうだった。昨年のガールズケイリンフェスティバルでは決勝6着ながら2連勝で勝ち上がっており、今回も決して侮れない存在となるだろう。

この記事をシェア

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

related articles