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121期ルーキーチャンピオンレース・若鷲賞
レース展望 2023.03.22

121期ルーキーチャンピオンレース・若鷲賞

松山競輪開設73周年記念 金亀杯争覇戦(GⅢ)の最終日9レースに『121期ルーキーチャンピオンレース・若鷲賞』が行われました。

九州と埼玉がラインを組んだ以外が単騎の細切れ戦となりましたが、最後の空いたコースを突き抜けてきた安彦統賀選手が優勝の栄冠を手にしました。新人選手の登竜門、同期だけで戦うルーキーチャンピオンレースが終わり、ここからはまた各選手は自分の目標に向けて頑張っていきます。

■出場選手
1番車・真鍋智寛(愛媛)
2番車・山口多門(埼玉)
3番車・村田祐樹(富山)
4番車・纐纈洸翔(愛知)
5番車・東矢圭吾(熊本)
6番車・五十嵐綾(福島)
7番車・常次勇人(大坂)
8番車・安彦統賀(埼玉)
9番車・後藤大輝(福岡)

■レース展開

真鍋が前を取り、真鍋、五十嵐、山口、安彦、村田、纐纈、常次、後藤、東矢で並ぶ。赤板から後藤が上昇し誘導を切る。打鐘前から常次が先頭に立ち、先行策。2番手で車間を空けていた後藤が最終2コーナーから捲っていく。真鍋も4番手から捲っていくが、九州勢に合わせられた。最終4コーナーで東矢の内からもっていった五十嵐。後藤を五十嵐が追い込んでいくが、その空いたコースを安彦が鋭く伸びて優勝を決めた。2着は五十嵐。3着には後藤が入線した。

スタート
周回
打鐘
最終ホーム
最終バック
最終2センター
直線
ゴール

■選手コメント

優勝の安彦統賀

「優勝はすごく嬉しいです! 作戦的には単騎ばっかりだったので難しかったんですけど、後ろ攻めに後藤たち熊本勢がいると思ったのでそこを出して、常次がカマすか、後藤が逃げるか、または村田が逃げると思っていたので、前を切れたら切ってという作戦でした。6番手になった時は焦りました。そこからは落ち着いて、多門が外を仕掛けた時にしっかり乗っていけるようにと思ってました。外行った感じ重そうだったので、自分は内が空いたので内を行かせてもらいました。前で五十嵐がもつれていたので、どっちに踏もうか迷ったんですけど、内が空いたのでそこをしっかり踏みました。ゴールした瞬間はすごく嬉しかったですし、気持ちよかったです! いつもお世話になっている師匠(太田真一)といつも練習してくれる仲間と支えてくれる家族にこの喜びを伝えたいです。今回は番手だったんですけど、これから自力で風を切ってA級で優勝して、S級にあがれるように頑張りたいと思います」

2着の五十嵐綾

「正直、思っていた通りのレースだっただけに勝てずに悔しい気持ちでいっぱいです…。(最終4コーナーの)あそこは狙い通りで、最後の直線は本当に夢みたんですけど……安彦さんが強かったです。これからはライン戦になるし先行で力をつけていきたいと思います。今回の走りは将来につながる走りになると思いますし、いつか自力自在で活躍出来る北日本を代表する選手になっていきたいです」

3着の後藤大輝

「初手は後ろでしたけど、多門君のところはラインが出来ていたし、そこを意識しながら、前々に攻める気持ちで走りました。先行も視野に入れていて、東矢さんと話して、僕たちが切ったら単騎の人がカマしてくるだろうって話していたらその通りになったので、冷静に自分のタイミングでいけるところから行きました。何もせずに終わることはなかったですが、ここで3着というのは力不足だと思うので、まだまだこれから頑張りたいなと思います」

4着の東矢圭吾

「正直、悔しいですね…。真鍋が来た時に合わせきれて、そのまま前に踏んでいこうかと思ったんですけど、後藤がまた2センターから踏み直したので、ずっと浮いた形になってしまって、それは内に来られますよね…。難しいなって思ったけど、自分の経験不足でした。まだA級1、2班戦で優勝がないので、しっかり優勝して、勝てるようになって、そしてS級でも活躍できるようにそこを目指して頑張りたいと思います」

5着の真鍋智寛

「ちょっと大事に行き過ぎましたね。カマしたかったけど前もかかっていたので迷って、捲りも行くならもっと1センター前から行けばよかったのに中途半端になってしまって、一番出にくいところから行ってしまった感じです。後ろにも強い人がいたし、かぶされるのだけはイヤだったし、大輝も捲りが早かったんで合わせられて、内が空いたところをすくわれてしまいました。もっと我慢して我慢して車間切って3コーナーから行けばまた変わったかもしれないけど…、本当に悔しいです。地元でめちゃくちゃ応援してもらっただけに、カッコいいところを見せたかったんですけど悔しいです。また自分を作り直して、もっと戦えるように、いっぱい練習してきます!」

6着の村田祐樹

「皆、強いなって思いました。作戦的にはチャンスあるタイミングで、行けるところで行くしかないと思っていました。でも、前がかかっていて、なかなか行けなかったです。仕掛けどころはあったような気もするけど、自分の中で行けるタイミングだと思えなかったというか、気持ち的に負けてしまった感じでした。今回、一緒に走ってみて、同期との差を感じたので、もっと力をつけたいなと思いました」

7着の山口多聞

「おおむね作戦通りでした。カマしてくる人とか抑えてくる人もいるだろうし、あんまり後ろになりたくなかったので、初手の位置は想定通りでした。前が思っていたよりも早く動いたので、自分は車間を切って自分のタイミングを見ていたんですけど、前もかかっていたし、思うように行けなかったです。ちゃんと自力を出した感じがないし、もう少し前で戦えればよかったという気持ちはあります。A級1、2班のレースに慣れてきたし、S級の点数が取れるように、内容もこだわっていければなって思います」

8着の纐纈洸翔

「…本当に自分らしくないレースをしてしまいました…。ホームで村田さんが行くかなって思っていたんですけど、それ以上に前がかかっていて村田さんも行けなかっただろうし、本当に前にいないと話にならないレースでした。ホームで村田さんの上を行くのはちょっとムリだろうし、打鐘で前に行くしかなかったですね。皆が強かったです。次の目標は高くヤンググランプリを目指して頑張りたいと思います」

9着の常次勇人

「最終バックも取れてなかったし、ダメですね。作戦的には弛んでいたら先行しようと思っていたので、その通りに走れたのはよかったんですけど、脚力がなさ過ぎました…。次の目標は、今はA級なんでS級にあがれるように頑張りたいです」

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