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中石湊、初GI出場を振り返る!
インタビュー 2025.09.03

中石湊、初GI出場を振り返る!

#スペシャルインタビュー

8月12日から17日に函館競輪場で開催された第68回オールスター競輪(GI)。

ここでGIデビューを果たした中石湊選手。ホームバンクのビッグレースで初日1レース1番車で登場となりました。師匠の大森慶一選手との連携は残念ながら決まりませんでしたが、主導権を取り、捲られても必死にゴールまで踏んで2着に粘りました。二次予選は後方になり、捲り不発で6着となりましたが、なんとか準々決勝Bに進出しました。しかし、準決勝Bでは、初めてS級S班の選手とも対戦し、後方に引かされ、巻き返しを図るも前の選手たちに捲っていかれ、前に出れずに終わりました。4走目は強ダッシュの藤井侑吾選手を突っ張って主導権を取りましたが、結果は7着。最終日は主導権を取り、他の選手たちに捲らせず、ラインで上位独占を果たしました。

初めての大きな舞台を経験し、課題と目標を得た中石選手、今後のさらなる活躍に期待で心躍りますね。

もっと信頼してもらえる選手になりたいと思いました!

-初めてのGI出場はいかがでしたか?

「やっぱり自分の走りを簡単にさせてくれないですし、周りもすごい選手ばっかりなので、そこにちょっと力が不足というか経験不足というか、気持ちが負けてしまいました。でも、これ以上にすごい舞台はないし、この経験を活かしてGⅢなどでしっかり力を出せればなと思います」

-6日間で一番印象に残ったレースは?

「SSの人たちと一緒に走ることが初めてなので、全然力及ばなかったですけど、走れたことが、すごいところで戦えていると思いました」

-新山響平選手から先行について等のアドバイスをたくさんもらったそうですね。

「はい、新山さんや一緒に走ってもらったラインの先輩とか、佐藤慎太郎さんをはじめ北日本の先輩全員にアドバイスをもらって、毎日、同じミスをしないように心がけて走っていったら、勝手にいいレースになっていったと思います」

-そこには期待の表れでもあると思いますが、どうですか?

「しっかり、今後もっと信頼してもらえるような選手になろうと思いました!」

-出場してみて、ビッグレースに出続けたいという気持ちは強くなりましたか?

「そうですね、目の前で準決勝や決勝を走る人がいて、すごく夢があるなと思いました」

-中石選手的にはビッグレースに出るのとオリンピックに出るのとどちらに重きをおきたくなりましたか?

「僕にとってはどちらもいけてない場所なので、その景色を見てみたいというのはあるんですけど、どっちと言われたら両方出てみたいです。

競輪は横もあるし、初めて9車を走ってみて、後ろから捲りにいくとかそういう経験がなかったので、横とかイメージしながら走るのも初めての経験でしたし、初めて過ぎて決勝で走るメンタルの強さとかすごいなと思いましたし、まだまだオリンピックもそうですけど、力不足すぎるので、とりあえず練習するしかないなと感じました」

-力さえ出し切れたら上でも戦えそうに見えました。

「そうですね、気持ちはいつも行けると思っているんですけど、そこを実現することが一番難しいので、練習しないとはじまんないですね!」

-今回の中で一番収穫になった部分は?

「作戦がある中で走るので、競技と違ってチームで走るというか、それができなかった時の切り替えが上手くできなかったです。A級やFIの7車だったら後ろにずっといても一発狙えるし、脚を使わずに車をさげられるんですけど、9車になると引いていたら相手の仕掛ける距離が短くなるし、そこからペースがあがっていって、(対戦相手の)思う壺になってしまうので、その時も、脚をためて一発行けるような切り替えが全然できてなかったので。色んなすごい選手と走れたんで、次は気持ち的にも走りやすくなると思いますし、色々と経験できて、推薦枠で出させてもらえて本当によかったです」

-この経験は競技の方でも活かされそうですか?

「そうですね、6日間ずっと気を張って走っていたので、メンタル面でも強くなれたかなと思います」

-ファンの方にメッセージをどうぞ。

「これからしっかり北日本の自力選手として引っ張っていけるような、信頼してもらえるような選手になりますので、今後も応援よろしくお願いします!」

北日本の先輩・山崎芳仁選手と話しながらレースを見る中石選手

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