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中野慎詞(岩手121期)特別昇級インタビュー
インタビュー 2022.04.27

中野慎詞(岩手121期)特別昇級インタビュー

#スペシャルインタビュー

早期卒業で、2022年1月1日にデビューした中野慎詞選手。18連勝でS級2班に特別昇級を果たしました。地元になる青森競輪場で決められてよかったと中野選手もホッとしたそうです。
特進を決めた青森(3月14日~16日)の決勝戦で、後ろについた北日本の先輩たちも「ついていくのはいけるけど、抜ける感じはなかった」と中野選手の強さを称賛していました。
早期卒業で18連勝しなければとプレッシャーも強かったそうですが、それに打ち勝ち、しっかりと力を発揮して、ここもしっかりラインで決めた中野選手、S級での走りも期待が高まりますね!


もっと強い選手になれるように頑張っていきます!


-特進を決めた心境は?
「嬉しい気持ちと少しホッとしている気持ちもあります。早期卒業でプレッシャーもある中で6場所をしっかり走り抜いた自分を褒めたい気持ちです」

-本場の特別観覧席では勝った瞬間にお客さんが拍手喝采していましたよ。
「そうやって応援してもらえるのはすごく嬉しいですし、応援してくださる皆さんの気持ちに応えたいっていう気持ちになりますね。これからはS級というもっともっとハイレベルなところになるので、今日だけで、喜ぶところは喜んで休んで、明日からは切り替えて、もっと強い選手になれるように練習していきたいです」

-プレッシャーはありましたか?
「18連勝は絶対だなというのは思ってました。早期卒業したというのもありますけど、誰に言われたからではなく、何より自分が18連勝したいっていう気持ちが強かったので、プレッシャーもありましたが勝ちたいという気持ちの方が大きかったと思います」

-緊張はしましたか?
「緊張はものすごくしていましたけど、レースが始まってしまえば『やるぞ!』っていう気持ちでした。
スタートする前はすごい緊張していて、今回、一緒に走ったラインの先輩たちに『大丈夫だから!』とか『そんなに緊張する必要ないよ』って言ってもらって(笑)、それと、すごくお世話になっている高橋晋也さんにも緊張をほぐすようにジョークを言ってもらったりとか、『大丈夫だから、まずは落ち着くことだけ考えろ』って言われたりしたので、まず落ち着くことと、あと『笑え』って晋也さんに言われたので、楽しんで走ろうと思ってました」

-仕掛けは思った通りでしたか?
「ペースが上がらなかったらカマシで、ペースがどんどんあがるようであれば捲りって思っていたので、カマシのライン4車で決まってよかったと思います」

-ラインで決めるというレースをずっと6場所してきましたね。
「今回もしっかりカマせる余裕が自分の中にあったので、ラインで出切れるようにちょっと外側を行くっていうことを意識して、その中で全力で後ろの先輩たちには『俺たちのことは気にするな』って言われていたんですけど、しっかり決められたのでよかったです」

-競技の方もありますしね。
「これからネイションズカップが始まりますし、オリンピックに向けて国際大会が始まってくるので、しっかりパフォーマンスを発揮できるように、また切り替えて頑張ります」

-まずはナショナルチームでトレーニングに励んでいってですね。
「はい、それをしつつ、S級の走りを学んでいかないといけないと思うので、気を緩めている暇はないなと思っています。今日だけですね、ホッとするのは、やっぱりちょっと疲れたので今日はゆっくりしたいです」

-ここまで疲れましたか。
「そうですね、18連勝というとデビューから一回のミスもできないので。普通のデビューだったら思い切ってチャレンジできたかもしれないけど、早期卒業っていうところがあるので、自分のプライドもあるし、早期卒業したという力を見せつけたいというのはあって、乗り越えるまでには緊張はありました」

-S級の目標は?
「師匠(佐藤友和)に憧れて、師匠がグランプリを走る姿も見ていたので、やはりグランプリで優勝することが大きな目標になりますが、そこにいきつくまではたくさんのステップを踏まなければいけないので、大きな目標を考え過ぎず、まずは目の前のことを1つずつこなして、もっともっと競輪を学んでいきたいと思います」


特進を決めたゴール


中野慎詞(なかの・しんじ)
1999年6月8日生まれ。身長176㎝ 体重83.8kg
Qこの喜びをまず誰に伝えますか?
「まず、小さい頃から応援してくれた両親と、それと師匠に電話ですぐに伝えたいと思います。地元で決められてよかったです」

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