台風のため順延があり8月9日から15日の7日間となった第65回オールスター競輪(GI)。中でも強さが際立っていた脇本雄太選手が、完全優勝を飾りました。ドリームレースの圧巻の逃げ切りにはじまり、怒涛の強さを見せてくれました。決勝は、連結を外す苦しい展開から頭を切り替えて自力で優勝を決めました。ご本人は「自分の技量不足」と悔しさをにじませましたが、しっかり人気に応えてくれる姿は流石のひと言しかありません。今年のGIの出場回数は少ないですが、その中で我々の見たい強さを発揮してくれる脇本選手の今後も期待して見続けたいですね。
仕掛けた時は半信半疑なところはありましたが、本当に優勝できてよかったです
-完全優勝を果たした心境は?
「優勝はしましたけども、ラインのためにやってはいけないことをしてしまったなという気持ちはあります…」
-ではレースを振り返って欲しいのですが、どんな展開を想定していましたか?
「そうですね、寺崎(浩平)君がしっかり主導権を取っていきたいということだったので、それをしっかり追走してからという風に考えてました」
-その位置を狙われる結果となりましたが、どうでしたか?
「松浦(悠士)君の動きも想定外でしたし、守澤(太志)さんの動きもかなり自分の中では動揺するような動きだったので、そこから立て直すのにちょっと時間がかかりました」
-そこからは気持ちを切り替えて臨まれたように見えました。
「そこから追い上げという風な形は取れないなと思っていましたし、そこはしっかり気持ちを切り替えて、優勝できるようにとは思ってました」
-ご自身で踏み出したところはどうでしたか?
「仕掛け自体、半信半疑なところはありましたね。ゴールして自分で疑問に思うくらいのゴールだったので、本当に優勝できてよかったです」
-それが完全優勝という形でしたね。
「完全優勝は3回目ですし、特に嬉しさみたいなものはないですね」
-今年2回目のGIでしたが、どうでしたか?
「出場機会が少ない中での戦いなんですが、今のところ2回出て2回とも優勝できていますし、気持ちはしっかり切らさずに戦えているなと思います」
-脇本選手がいない時も古性優作選手が優勝し、GIは近畿勢が独占という形ですね。
「僕と古性君で近畿を盛り上げていっている最中なので、これを機にもっと近畿が盛り上がってくれたら嬉しいなと思ってます」
-そんな中で今回連携した寺崎選手はどうでしたか?
「今年になってから豊橋でも後ろを経験したんですけども、本当に頼もしい後輩が出てきたなと思いますし、今後、寺崎君との連携を考えた時に自分の技量不足で連携が分断されることがないように自分も技術を磨きたいなと思いました」
-ファンの方に投票していただいた大会ですけど、どうでしょうか?
「ドリームレースに選んでいただいて、それに応えられるレースができていたか定かではないですけども、自分らしいレースはしっかりやっていたつもりなので、その期待に応えて次回も走りたいと思います」
-ファンの皆さんへメッセージをどうぞ。
「順延も含めて7日間、応援どうもありがとうございました。なんとか優勝することができたんですけども、まだまだ満足せずに次回の出場できるGIに向けてしっかり頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします!」
脇本雄太(わきもと・ゆうた)
1989年3月21日生まれ。身長180㎝ 体重72.4㎏
Qグランプリに向けては?
「まだ時間もありますし、出場できるGIも残っているので、まずはそのGIに向けてしっかり調整したいなって思います」