寺崎浩平選手が、8月12日から17日に函館競輪場で行われた第68回オールスター競輪(GⅠ)で、ついに初タイトルの栄冠に輝きました!
ずっと近畿の先頭で頑張ってきた寺崎選手、今年は全日本選抜競輪(GⅠ)、ウィナーズカップ(GⅡ)、高松宮記念杯競輪(GⅠ)の決勝で活躍してきました。
今回の決勝戦、脇本雄太選手ら先輩の「番手をまわれ」という言葉に、しっかり優勝という結果で応えました。
今後も近畿の先頭で頑張りたいと語る寺崎選手、淡々としつつ力強い言葉に寺崎選手らしさを感じました。
この寺崎選手のGⅠ優勝で、さらに勢いづきそうな近畿の今後に期待が高まります!
これから一戦一戦レースに集中して頑張るだけです!
-初GⅠタイトルの心境から教えてください。
「素直に嬉しいです!」
-今回は近畿ラインの番手でしたが、そのあたりはどのような経緯で決まったんですか?
「脇本(雄太)さんが『番手をまわれ』って言ってくださって、古性(優作)さんも『番手まわれ』って言ってくれたので、番手をまわらせてもらいました」
-決まったあとはプレッシャーもあったのでは?
「脇本さんの番手は近畿の中で誰しもがまわりたい位置ですし、責任ある位置だったので、緊張しました。最初で最後のチャンスだと思いましたし、これで獲れないなら自力でも獲れないだろうという気持ちで臨みました」
-レースを振り返って、近畿ラインは前からのスタートでしたが、どんな組み立てを考えていたんですか?
「できれば前を想定していましたが、前が取れなくても、どこからでも取れた位置から主導権を取るという作戦でした」
-脇本選手が駆けだしてから、いいスピードだったと思いますがどうでしたか?
「赤板から、もう体感したことがないようなスピードでしたし、別線が来れるようなスピードではなかったので、脇本さんの後輪に集中していました。さすがに最終バック手前を過ぎた辺りから少しスピードが鈍った感じがしたのと、別線も強力だったので、来られる前にと思って前に踏ませてもらいました」
-脇本選手からバトンを受け継いだような形でしたが、その時はどんな想いでしたか?
「ゴール前がすごく長く感じましたし、脚もいっぱいでした」
-古性選手とのゴール勝負はいかがでしたか?
「4コーナーを回ってからゴール線まで、今まで感じたことがないくらい長く感じましたし、正直、差されるかもと思ってました」
-ゴール後にガッツポーズもすぐに出ましたが、どんな気持ちでしたか?
「本当に振り切れてホッとした気持ちと…タイトルを獲ったという実感はなかったんですけど、1着だったとわかってガッツポーズが出ちゃいました」
-ファン投票で決まるオールスターで優勝、しかも一番人気に応えましたが、このあたりはどうですか?
「今年から勝ち上がりがすごい変わって、ファン投票がすごく大きく影響する大会でしたし、その期待に応えられて嬉しいです」
-今大会を振り返ってどうでしたか?
「初戦、2戦目はすごい調子が悪くて、今回はダメかもという思いもあったんですけど、残りの3走でしっかり修正できました」
-これからはタイトルホルダーとして厳しい闘いに身を置くことになりますが、いかがですか?
「やることは今までと変わらないと思いますし、次はラインの先頭でしっかりタイトルを獲れるように頑張りたいですね!」
-年末にはグランプリもあります
「まだグランプリのことは考え過ぎずに、一戦一戦をレースに集中して頑張るだけです」
-すでに脇本選手も決まっていて、近畿としては層が厚くなりますね。
「グランプリにしろ、この後もGⅠは続きますし、しっかりラインとして近畿の先頭で恩返ししていけたらと思います」
-寺崎選手にとってこの優勝の意義は?
「今までやってきたことが実を結んだものだと思いますし、数少ないチャンスをしっかりものにできて本当によかったです」
-ファンの皆さんにメッセージをどうぞ。
「連日、熱い応援ありがとうございました。ファンの皆さんの期待に応えることができて素直に嬉しいです。これからも一戦一戦、頑張っていきますので、また応援よろしくお願いします!」
寺崎浩平(てらさき・こうへい)
福井・117期・S級1班 1994年1月4日生まれ。身長172.0cm 体重78.0kg
Q次の目標はどこですか?
「9月に地元開催の共同通信社杯競輪が控えているので、そこに向けてしっかり気持ちを入れ直したいと思います」