5月24日と25日に亘り、青森競輪場で『2025年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪(FⅡ)』が行われました。スーパープロピストレーサー賞は古性優作選手が優勝。最終2センターから鮮やかなコース取りで勝利を掴みました。ダービーが終わった後に、精魂尽き果てるほどの疲れから10日間練習を休んだという古性選手。今回はそれがいい方に出たそうですが、またここから高松宮記念杯(GⅠ)に向けて練習を頑張っていくそうです。競輪界トップの実力者・古性選手の気合いの入った走りに期待ですね。
-2年ぶり3度目の優勝はどうでしたか?
「雨もありましたし、3番手の競走なんで、いまいちコンディションはわかりにくい状況でした。ダービーが終わってから1週間トレーニングしたあと身体が動かなくて、宇都宮を欠場して、10日間くらい練習を休んだんですけど…。今年の中で一番(身体は)楽だった気がしますね。ただただオーバートレーニングで、ずっと疲れていただけで、パフォーマンスがあがらなかったのかなという感じはしますけど。寺崎(浩平)君のかかりがよかったのもありますが、自分の感覚的にも流れていた気がします。今回、試した自転車も悪くない感じがしました」
-今後は休息も考えていきますか?
「いや、10日も休むって…かなり怖いことなので、身体や頭が動かないとか、何かない限りはしないですね。デビューしてからこんなに休んだのは初めてなくらい疲れ切って休んだので、この調整方法はないと思います。この練習しなかった反動は絶対に来ると思うので、なので、帰ったら岸和田の宮杯に向けてガンガン練習するだけですね」
-レースを振り返って、近畿中部4名で並びましたね。まずスタートを取りにいきましたが、作戦はどうでしたか?
「一番目の理想は前からの位置ではなかったんですけど、清水(裕友)君が前を取りそうだったので、僕が取りにいきました。眞杉(匠)君が前を取るなら、僕らは中団からって作戦だったけど、清水君が行ったので前に切り替えました」
-眞杉選手が仕掛けて、寺崎浩平選手が突っ張って、眞杉選手と脇本雄太選手が並走になりましたが、どう見ていましたか?
「すごい難しかったですね。寺崎君も出させる気は一切なかったですし、眞杉君も脇本さんの外勝負という感じだったので。イレギュラーですけど、僕が打鐘で中に入って(眞杉を)どかそうかなって思ったくらい、本当にどうしようかって悩む時間が長かったですね」
-そこから最終ホームで清水選手も仕掛けてきましたが。
「ああいうところですかさず来るのが清水君ですから。本当に隙のない選手なので、清水君が行った時には、勝負圏外になったなと思ったんですけど。でも、自分は脇本さんの番手なんで、一回、脇本さんを迎え入れて、脇本さんが力を出し切って、そこから自分の判断だなって思ったので、最後の最後まで待ってという形でした」
-脇本選手もタテに踏んでから、吉田拓矢選手も捲ってきているところに並走になりながらの2センターの判断は?
「脇本さんも吉田君が来た時にかぶりそうになって力が抜けていくのがわかりましたし、松谷(秀幸)さんに張られて外に行っちゃったので、そこはもう内に行くしかないなと思いました」
-松谷選手に当たったところで、行ける手応えはありましたか?
「脚は余裕があったんで、スッと、コースが空けば勝負できると思ってました。寺崎があれだけ頑張ってくれましたからね」
-ファンの方にメッセージをどうぞ。
「また頑張ります!!」
古性優作(こしょう・ゆうさく)
大阪・100期・S級S班 1991年2月22日生まれ。身長168.0㎝ 体重77.0kg
Q高松宮記念杯に向けてどうですか?
「新しい自転車も最近の中ではいい方かなと思いましたし、練習でもっとセッティングを煮詰めていって、よかったら宮杯でも乗りたいと思います」