2025年最初のGI『大阪・関西万博協賛 第40回読売新聞社杯全日本選抜』が、2月21日から24日にかけて豊橋競輪場で開催されました。
この全日本選抜を制した脇本雄太選手。グランプリと全てのGIを制し、競輪史上初のグランプリスラムを達成しました。
優勝インタビューの中で脇本選手は『近畿勢から1人でも多くグランプリにあげたい』と話していました。近畿勢が準決勝に12名勝ち上がってきた今大会、近畿の層の厚さを感じられる開催になりました。今年の近畿旋風はますます強力になりそうです。
寺崎君とワンツーで最高の結果が生まれたと思います
-優勝のお気持ちから教えてください。
「決勝戦は寺崎(浩平)君のおかげで、準決勝は近畿のみんなに助けられて獲れた優勝だと思っています」
-決勝戦を振り返って、作戦はどのように考えてましたか?
「車番もよくなかったですし、後ろからの想定もしていましたし、一番前が取れたらいいなとは思っていたんですけども、まさか中団が取れると思っていませんでした」
-まずは眞杉匠選手の先行でしたがどうでしたか?
「その辺りは寺崎君の動きについていくことだけを集中していました」
-寺崎選手の仕掛けはどうでしたか?
「踏み出しがすごくて、踏み出した瞬間はちょっと口が開いてしまったんですけど、なんとか追いついてという感じでした」
-ゴールまで、寺崎選手との勝負でしたが、どうでしたか?
「捲り切るだろうなとは思っていたんですけど、内側で伸びていた選手もいましたし、その辺りは少し早めに踏ませてもらいました」
-ゴールの瞬間はどうでしたか?
「ゴール直前、寺崎君の頑張りのおかげで優勝できるかもくらいな気持ちで踏んでいました」
-大きな記録を達成になりましたが、いかがですか?
「まだ実感はないですけど、嬉しいですね」
-競い合う相手としての別線の近畿勢はどうでしたか?
「古性(優作)君も自在に立ち回って、どういう動きをするのかもわからない中での戦いだったと思いますが、それ以上に僕は寺崎君についていかないといけないという使命があったので、そこに集中していました」
-結果、寺崎選手とワンツーでしたが、どうですか?
「寺崎君は競輪祭も頑張ってくれて、寺崎君もタイトルと思っていたんですけど、形的にはワンツーで最高の結果が生まれたのかなと思います」
-一番乗りでグランプリの権利を手にしましたが、いかがですか?
「その辺りもまだ実感がないので、ゆっくり確かめたいと思います」
-今年のGI戦線が始まったばかりですが、どう戦っていきたいか教えてください。
「今回は近畿の皆に助けられた優勝だと思います。1人でも多く、近畿勢からグランプリにあげるために一生懸命に頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
脇本雄太(わきもと・ゆうた)
福井・94期・S級S班 1989年3月21日生まれ。身長180.0㎝ 体重72.4㎏
Q 次の目標は?
「自分の中で次の目標はGIIを含めた完全制覇を目指したいなと思います」
あとはサマーナイトフェスティバルと共同通信社杯を残すのみだそうです。