第77回日本選手権競輪(GI)、山口拳矢選手が初GI決勝進出で、初タイトルを獲得しました!
初めてのGI決勝でも冷静な判断で、チャンスを逃さずに駆けました。父・山口幸二氏もタイトルを獲っており、史上3組目の偉業達成となりました。
初ビッグレース優勝となる第37回共同通信社杯(GII)の時も初優出で初優勝を決めていて、その落ち着きぶりとレースの見極めの上手さには何度も驚かされます。
中部を盛り上げていきたいと語る山口選手、今後はどんな走りを見せてくれるのか楽しみですね。
まさか獲れると思っていなかったので衝撃の方が大きいです!
-優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます」
-優勝した心境は?
「実感がまだ湧かなくて…、衝撃の方が大きいです! 自分が獲れると思っていなかったので、衝撃っていうかびっくりしています」
-レースについて振り返って欲しいんですけども、どう考えてましたか?
「犬伏(湧也)君か新山(響平)さんのラインが主導権を取ると思っていたんですけど、あの並びになった時点で犬伏君が主導権を取ると思ったので、そのラインについていってと思っていました」
-一番後ろでもその位置と。
「そうですね、犬伏君が前に出ると思ってました」
-実際、犬伏選手が駆けていった時はどうでしたか?
「すごいかかりだったので、全然後ろを見る余裕はなくて、前だけ見ていました」
-清水裕友選手が番手から出て行った時は?
「タイミングがすごく上手かったので、自分が出ていくタイミングがなかったので、落ち着いて確実に届く処からって思っていました」
-ただ、内から佐藤慎太郎選手とゴツンってこられましたが、どうでしたか?
「あそこでちょっとスリップした感じがあったので、危なかったですね」
-そこから必死に追い込んでいかれましたが。
「裕友さんと本当にゴール前勝負だなって思ったんで、そこはガムシャラに最後に踏みました」
-ゴールの手応えは?
「差したかなとは思ったんですけど、あんまりそこまで確信なかったので、ビジョンを見て、そこに自分が映っていたのでそれを見て確信しました」
-そこからのウイニングランはいかがでしたか?
「なんというか衝撃が大き過ぎて(笑)。皆さんはヘルメット投げたりとか色々としているけど、自分はそこまで余裕なかったです(笑)」
-ポスターに『衝撃のラスト』って書いてありますけど、ご自身でその衝撃を体験したわけですね。
「そうですね。(ポスターを見ると)自分は4番車だったので、3着かなって思っていました(笑)」
-大会を振り返って印象に残っていることはありますか?
「こういう大きな大会の準決勝で同県の橋本(優己)君と連携できたことは嬉しかったですね。やっぱり自分より下の年齢の人たちがこういう大きい所で活躍できれば中部も盛り上がっていくと思うので」
-ちょっと中部の勢いが足りないのは感じていますか?
「そうですね、やはり初日特選や決勝を見ると中部がいなかったりするので、これからもっと。練習では強い人はいっぱいいるので、それがもっとレースに出て、強い若手が活躍してくれたらと思います」
-GI優勝は選手になった時はどう見えていましたか?
「そこまで明確に見えてなかったので、一歩ずつ、まずS級にいくところから、それから記念の優勝とかGIの決勝とか1つずつ、目の前の目標に向けてという感じでした。それが一歩ずつ成果が出ていると思います」
-グランプリ出場の権利を手にしましたが、どうですか?
「さっき言われて気づいたんですけど、平塚のグランプリを父が獲っていますし、立川のグランプリも父が獲っているので、今年は立川でグランプリですし、流れというか時代が変わったというそういうのをお客さんに楽しんでもらえたらと思います」
-その先、来年には地元で全日本選抜(GI)がありますね。
「そうですね、僕的にはそこで獲れたら一番カッコいいなって思っていたので、そこを目標にしていたんですけど、早く獲れたので、SSとしてそこに臨むので、地元代表にして恥のない結果を残せたらと思います」
-ファンの皆さんにメッセージをどうぞ。
「初めてのGI決勝進出で獲れると思ってなかったんですけど、獲れてとても嬉しいです! まだ先ですけどグランプリがありますので、自分の走りでどうなるかわからないですけど1人でも中部の選手が増えたらいいなと思うので、自分も先頭だったりを走ることもあると思うし、色々と援護できたらと思います。これからも中部の応援をよろしくお願いします!」
山口拳矢(やまぐち・けんや)
岐阜・117期・S級1班 身長166.7㎏ 体重70.2㎏
Q優勝インタビュアーは父(山口幸二)さんでしたが、どうでしたか?
「いやー、もう何回かあるんで、まぁ、慣れたものでした(笑)」