第64回朝日新聞社杯競輪祭(GI)で初タイトルに輝いた新山響平選手。
新山選手の走りも見事でしたが、新田祐大選手の先行、守澤太志選手と成田和也選手のブロックとラインの援護もあり、北日本一丸となって掴んだ優勝とも言えるでしょう。
新山選手が初めてGIで決勝進出を果たしたのは6年前の競輪祭でした。そして、昨年の競輪祭は逃げて2着と惜敗で、相性がいいこの大会でついに初タイトルの栄冠となりました。
ナショナルチームを引退し、競輪一本で勝負する新山選手の今後が楽しみですね!
新田さん、守澤さん、成田さんに感謝でいっぱいです!!!
-GI初優勝の感想は?
「ラインの新田(祐大)さん、守澤(太志)さん、成田(和也)さんに感謝の気持ちでいっぱいです!!」
-レースを振り返って、まずスタート争いは内枠3車の争いになりましたが、ラインでどう考えていたんですか?
「前からというのもありましたけど、そこも新田さんに任せっぱなしで、結果は外枠で内が取れませんでしたが、後ろから仕掛ける作戦もしっかり考えていたので、それが活きてよかったです」
-実際にレースが動いていった時はどのように見ていましたか?
「新田さんのダッシュは世界のスーパーダッシュなので、千切れないように、千切れないように後輪だけ見て集中していました。結果、前にいる選手が粘るだろうなというのはあったので、どうやって対応するかとかどこから踏むかとか、しっかり考えて、実行できたのでよかったと思います」
-踏み出した時の気持ちは?
「新田さんの走りをムダにしないように、少し早かったですけど躊躇せずに踏ませてもらいました」
-そこからゴールまで駆け抜けていった道中はどうでしたか?
「そうですね…、後ろに誰かぴったりいるんじゃないかとか、車輪の音も聞こえるような気がして一瞬も緩めることなく踏みましたが、最後まで踏み切れたと思います」
-優勝がわかったのはどの辺りでした?
「ゴールしてすぐでしたね」
-周りの選手はどうでしたか?
「守澤さんも成田さんも、新田さんからも『おめでとう!』って言ってもらえて本当に嬉しかったです!!」
-お客さんからの声援はいかがでしたか?
「本当に温かい声援をいただいて、走る前から背中を押してもらいましたし、終わってからも大きい声で名前を呼んでもらえたので」
-思い出されるのが、初めてGIに優出したのも競輪祭でした。終わった後に新田選手と話す姿が印象的でしたね。
「あの時はまだ何もわかっていなくて(苦笑)、深谷(知広)さんが前で突っ張って先行したんですけど、あれを自分がやらなければいけなかったのに、僕はかます展開になって、今考えるととんでもないアホだなって思います(笑)。あの時に新田さんに迷惑かけて、アドバイスもらって、今まで頑張ってきました。もう返し切れないくらいの恩があるので、その恩を返せるようにしっかり練習を頑張っていきたいと思います!」
-新田選手はどんな存在ですか?
「尊敬できる偉大な先輩ですし、これからも追いかけていきたいと思います」
-前半は近畿が強かったですが、北日本が後半巻き返してきましたね
「やはり寒い時期に強いのかなと思います(笑)。まぁ、どちらもドームでしたけど(笑)」
-ファンの皆さんにメッセージをどうぞ。
「皆さんの応援に背中を押されて優勝することができました。グランプリでしっかり頑張ります!」
(ネーム)
新山響平(しんざん・きょうへい)
青森・107期・S級1班 1993年11月2日生まれ 身長171.4㎝ 76.0㎏
Qグランプリに向けて
「まだあんまり考えてなくて(笑)。そりゃ、GIを優勝したらグランプリに出るのは当然なんですけど全く考えてなくて。GIを獲りたいとしか考えてなかったですね。でも、これでグランプリは北日本4車になるので、僕が先頭で風を切っていきたいですね」