10月28日から30日にかけて京都向日町競輪場でミッドナイトFIが開催されました。ミッドナイトレースにS級選手が登場。地元の村上博幸選手や山田久徳選手をはじめ、武藤龍生選手など強豪選手たちも多く走りました。
その内の1人に、世界選手権で銀メダルを獲得し、S級に特別昇級した窪木一茂選手も出場しました。初日、2日目は初めてのS級戦に苦戦しましたが、最終日に1着を取った窪木選手。S級を走って感じたことや掴んだものについて窪木選手に語ってもらいました。
今回、走って本当によかったです!
-初めてS級で走ってみていかがでしたか?
「自分はレース本数がとても少ないので、今回の1本、1本がとても勉強になり、先輩方に色々と教えてもらうことができました。そのおかげで最終日に1着が取れて、周りの環境に感謝しました」
-今回で一番学べてよかったと思うことは何でしたか?
「展開を予想するのに、競輪は裏の裏をつかなければいけないので、やっぱり難しいですね。皆、競走を見ていてどの選手がどういう競走をするかということをわかっています。自分はまだまだ競輪の動きを知らないので、そこが一番勉強すべきところかなと思いました」
-先輩たちも、まだ窪木選手に足らないところは経験だと話していました。期待は高いですね。
「経験値もですけど、やっぱり脚とか、競輪にフォーカスしてない部分が結果として表れてないのが自分で承知の上なのですが、悔しさを、また競技に戻って競輪の分もぶつけるし、競技の分もぶつけるというところで今年1年結果が出たのかなと思います」
-S級で戦うことは競技の方にもフィードバックされそうですか?
「そうですね、フィードバックはあると思います。感覚だったり、やっぱりヨコの動きに俊敏になったり敏感になったりとか絶対になるなと思っています」
-S級初1着おめでとうございます。
「いやー、自分でも1着を取れると思ってなかったのでよかったです。初日も2日目もいい走りができていなかったので。でも、2日目の2周で切りにいくスピードが速かったために最終日は警戒されたところはあるのかなと思いますし、組み立てって重要だなと思いました。僕の場合はレースを走ってないので、2周からカマして1キロみたいに行けばいいとか言われますが、それはしたことないし、どういう走りがいいかわからないです。自分ではダッシュはある方だと思っているので、どのくらい通用するのかとかどんどん自分を知らなきゃ通用しないと思うので。これからは競技のトレーニングと空いている時はバンクに入って競輪用の自転車で練習していけばいいのかなと思います。脚力も大事なのでしっかり磨いていきたいですね」
-先輩たちもレースを見ながら『すごいじゃん』って言ってましたよ。
「そう言ってもらえたのなら、また頑張るしかないです。
あと、初日、2日目と新田康仁さんにつけてもらって交流できてよかったですし、村上博幸さんにも『銀メダルおめでとう』って話しかけていただいたので、いつか一緒に走れるようになりたいと思ったことをしっかり胸にとどめて頑張っていきたいです。今回、本当に参加してよかったです!」
-最終日は番手の開坂(秀明)さんのおかげも大きかったですね。
「はい、アドバイスしてもらったおかげでいい走りができたなと思います!」
-ファンの皆さんにメッセージをどうぞ。
「最終日に1着を取ることができて本当によかったと思います。またこれからも応援してもらえるように頑張りたいと思います!!」