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新田祐大がグランドスラム達成!
インタビュー 2022.11.02

新田祐大がグランドスラム達成!

#シューティング・スター・プレス

井上茂徳、滝澤正光、神山雄一郎に続き、新田祐大選手がグランドスラムを達成しました!!

毎年、このグランドスラムの話題が出るとプレッシャーを感じていたそうですが、ついに『第31回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)』で4人目のグランドスラマーに輝きました。

今年は地元のいわき平競輪場で行われた第76回日本選手権競輪の前検日で、落車のアクシデントに見舞われ、大ケガをおった苦しい2022年に念願のグランドスラムを叶えたのは流石のひと言です。

-グランドスラム達成の感想から教えてください。

「毎年、この時期(寬仁親王牌)になると、皆さんの気持ちを背負いながら戦わなきゃいけないっていう気持ちもありましたし、それがいずれ自分の使命になって、責任をもって自分から挑まなきゃいけない舞台だと昨年の段階で感じていて、重い、苦しい10月だったんですけど、やっと今回でそれから解放されるんじゃないかなと感じています」

-前検日から、ご自身から積極的にいっているような姿が見られましたが、それから解放されるわけですね。

「今年は脇本(雄太)や中野(慎詞)など色んな記録が生まれている中で、記録ってこういう時に出るのかなって思って走っていたので、そういう意味では皆さんの期待に応えられたのかなと思いますし、これからの競輪界も色々と変わっていくのかなと思います」

-決勝戦を振り返ってどうでしたか?

「レースとしては手本にできないくらいひどいレースでした」

-それは内につまってしまったところですか?

「一番は勝負所で勝負ができていない、そこが一番のよくなかったところでしたし、ゴールして審議にもなっていて、すっきりしない、皆を非常にドキドキさせるような、僕自身もドキドキしていましたけど、力で圧倒したレースではなかったので、そこは反省すべき点だったと思います」

-ゴールの瞬間は?

「ゴールの瞬間は、外側の守澤(太志)君がすごい勢いだったので差されたなって思って、なかなか優勝ってできないものだなっていう風に思ってました」

-優勝の確信はいつでしたか?

「確定が出る時までわからなかったですね。まずは1着到達の審議という放送が出た時に、1着には入ったんだなってわかったんですけど、昨年のことがあったので、確定が出るまで全く喜べない感じでした」

-優勝した心境は?

「まず走る前の段階で(小松崎)大地さんと守澤と後ろについてくれた選手が、特に大地さんは賞金争いの渦中にいるのに、『新田の勝てるように走ってくれ』と言ってくれていて、すごく心強かったし、守澤も『お前の好きなように走れ』ってずっと言ってくれていて、今年はそんな2人がついてくれたのでスタートするまで自信をもって臨めました。スタートしてからは、レースをメチャクチャにしてしまった中で、自分はダメだから外をまわってくれって、まわれる位置でもなかったんですけど、思っていたところで後ろからガシャンって音が聞こえてきて、それが誰かわからなかったんですけど位置的に大地さんの辺りかなって思って、ゴールしてからも喜べなかったというのはありましたね」

-ですが、これでグランプリの出場権利を獲得しましたが、その辺りはいかがですか?

「今年に関してはぶっちゃけるとグランプリは諦めていて、今シーズンをしっかり走り切って、その後で、今年走れなかった日本選手権で特選シードを得て出場を目標に一戦一戦走っていこうと思っていたので、今回はある意味サプライズでもありますけど、今後のスケジュールを含めて考えていかなきゃいけないと思っています」

-今後のスケジュールを変えるということですが、今後はどんなレースをしていきたいですか?

「12月頭にケガの手術をする予定だったので、グランプリを含めてどうするか専門の方に相談して、今後のスケジュールを立て直して、走るからには一走一走全力で走りたいと思います」

-最後にファンの皆さんにメッセージをどうぞ。

「たくさんの声援をいただきありがとうございました。毎日、毎日、身体が痛む中でも走り切ることができたのは、たくさんの声援に背中を押されたことが結果として出たと思います。今後も、競輪選手としてももっと頑張っていきたいなと結果をみて感じていますし、優勝したからよかったというだけでなくて何が足らないのか、もっと強くなるにはどうしたらいいのかを、また明日からトレーニングを頑張っていきたいと思います。グランドスラムを皆さん期待してくれた部分もあったと思うので、達成できて嬉しいですし、次の5人目のグランドスラマーの誕生を期待してもらいながら、競輪の魅力や楽しみを感じて応援してもらえたら嬉しいです。これからも競輪、そして新田祐大の応援をよろしくお願いします!」

新田祐大(にった・ゆうだい)

福島・90期・S級1班 1986年1月25日生まれ。身長172㎝ 体重76㎏

Qこの大会は競技にも深い関係のある大会でしたが、それに関しての想いは?

「それはすごく感じましたし、今大会、世界選手権に出場していた選手たちは大変なスケジュールで戦っていたと思うけど、ただ走るだけでは結果にはつながらないということがわかったと思います。その上で競技と競輪を両立して、世界の舞台に挑んでいかなきゃいけないということを知って欲しいし、考えて欲しいと思います」

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