7月から、いよいよ129期・130期の選手たちが先輩たちとの戦いに挑みます。
5月のルーキーシリーズで見えた課題と向き合い、それぞれが自らの夢に向かって全力で練習を重ねているようです。
卒業記念チャンピオンの沢田桂太郎選手は、クロモリフレームに身体を慣れさせ、本来の感覚を取り戻している最中。
熊本で優勝した伊藤梨里花選手は、練習仲間の坂口楓華選手からアドバイスを受け、さらなるレベルアップを目指しています。
栗山百香選手は師匠の言葉を胸に、先行への意欲をさらに高めています。
中長距離のナショナルチームで活躍する兒島直樹選手は、ロサンゼルスオリンピック出場という夢の実現を目指し、競輪との両立に励んでいます。
また、久留米で師匠らと練習に励む緒方詩央里選手も、さらなる底力を養いながら上を目指して奮闘中です。
滿田光紀選手は、在所成績は37位と振るわなかったものの、ルーキーシリーズでは3開催すべてで3着以内入り、3連対率100%と確かな結果を残しました。
7月から、彼らがどのようなレースを見せてくれるのか楽しみです!

沢田桂太郎(大分・129期・28歳)
「しっかり勝っている姿を見ていただけるように頑張ります」
-ルーキーシリーズ戦を振り返って、いかがでしたか?
「ちょっとずつ力を出せるようになってきたなと思います」
-まだご自身のリズムを取り戻し切れていないようにも見えます。
「それもありますが、ちょっと練習内容がマッチしていなかったので。7月から先輩たちと走るので、そこを見据えて練習を組み立て直していきたいと思います」

-現在の練習メニューは?
「ロード練習をメインにやって、ちょこちょこバンクにも入って、ウエイトトレーニングもけっこうやっている感じですね」
-ピストから少し離れたことで、ダッシュ力にも変化がありましたか?
「それはあると思います。もっとピストに乗らないとダメだなというのは実感しました。養成所の時はずっとクロモリだったので、完全に脚がそれに慣れていたんですけどね。今まで国体などでカーボンだったので、ロードから乗り替えても全然問題なかったし、ロードのほうがすぐにパッと乗れるので、どうしてもそればかりになってしまいます。でも、クロモリは乗り込んでいるほうが進む感覚がいいので、そこを戻していきたいというか、いいバランスを取りながらやっていきたいと思います」
-地脚に関しては問題なさそうですね。
「そうですね。地脚に関しては問題ないですけど、その中でスピードを出すという部分が甘くなっているのを感じるので、そこを修正していきたいです」
-5月は開催間隔も詰まっていましたが、実際に走ってみていかがでしたか?
「楽しいは楽しいですけど、忙しさはありますね。開催中は思うように練習できないのがもどかしいというか、早く練習したい気持ちもありますけど、コンディションも整えていかないといけないですから。でも、7月までは少し時間があるので、自分で考えながらやっていきたいと思います」
-実際に賞金を受け取ってみて、いかがでしたか?
「そうですね。賞金をもらった時に、プロになったんだなって実感しますね。それに、すごく応援してもらっていますし、オッズでも人気になっているので頑張らないといけないと思います。でも、自分の不甲斐ない走りでがっかりさせてしまっていると思うので、頑張りたいです」
-ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
「しっかり勝っている姿を見ていただけるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!」

伊藤梨里花(愛知・130期・28歳)
「まずは自分の力をしっかり出し切りたいです」
-ルーキーシリーズを振り返っていかがですか?
「改めて自分に足りないものが明確になりました。その中でも、今できることはしっかり出せたと思います」
-課題はどんなところですか?
「反応の遅さですね。あと、脚力も。脚力のある川上(いちご)さんや小原(乃亜)さんと一緒に走った時、その動きに合わせ切る反応や脚力がまだ足りないと感じています」
-7月からの本格デビューに向けてはいかがですか?
「優勝を狙っていきたい気持ちはありますが、狙い過ぎると消極的になったり、仕掛けが遅くなったりしてしまうので、まずは自分らしい積極的な走りをしっかりしたいと思っています」

-卒業後の練習環境はいかがですか?
「主に豊橋のガールズ選手の皆さんと練習させてもらっています。坂口楓華さんとも一緒に練習させていただいて、レースの感想やアドバイスをいただきました。その中で『まずはしっかり長い距離を踏んで、ルーキーシリーズで勝てるレベルじゃないと、いずれGIに出た時に通用しないから』というお話をいただいたので、その言葉を意識しながら、まずは自分の力をしっかり出し切りたいと思っています」
-ファンの皆さんに意気込みとメッセージをお願いします。
「一つずつ優勝を積み重ねて、いずれGIやガールズグランプリに出場できる選手になれるよう頑張ります。応援よろしくお願いします」

栗山百花(神奈川・130期・23歳)
「先行で逃げ切れるように頑張ります」
-ルーキーシリーズを振り返っていかがですか?
「自分の先行に対する気持ちも、走りも、まだまだ未熟だと感じました」
-ガンガン仕掛けているイメージがありますが。
「師匠(高木隆弘選手)に褒められたのは、平塚の2日目だけなんです。そういうレースをもっと増やしていけるように、7月に向けてしっかり練習していきたいと思います」
-現在の練習内容は?
「軽いギヤで回転力を高める練習が少し苦手なので、そこを中心に取り組んでいます。あとは負荷をかけて乗り込みもしています」
-師匠からはどんなアドバイスがありましたか?
「『平塚2日目のように思い切って行ってこい』と言われたので、そういうレースができるように、メンタルとコンディションを整えていきたいです」
-養成所とは違い、実際にファンの皆さんの前で走ってみていかがでしたか?
「2走目の平塚は地元だったこともあって、本当にたくさん応援していただきました。その声援がすごく力になりましたし、とても嬉しかったです」

-7月からの本格デビューに向けて課題はありますか?
「ダッシュ力を強化して、自分の長所をもっと伸ばしていけるようにしたいです」
-ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
「先行で逃げ切れるように練習を頑張りますので、応援よろしくお願いします!」

兒島直樹(福岡・129期・25歳)
「出場する機会はまだ少ないかもしれませんが、その中でもしっかり優勝を目指して頑張ります」
-ルーキーシリーズ、デビュー戦となった平塚を振り返っていかがでしたか?
「初めてだったので、何をすればいいのかわからないような状況で、レース以前の部分から手探りでした。でも、『競輪ってこういう感じなんだ』という発見もありましたし、レースも楽しみながら走ることができました。結果もついてくればもっと良かったんですけど、それでも、競輪は楽しいなと思いながら走ることができました」
-会場に入ってからは、どこで何をすればいいのかわからなくて、慣れるまで大変ですよね。
「もう入り口からわからなくて大変でした(笑)」

-課題はありますか?
「踏み込んでからどれだけスピードが出るのか、その感覚がまだ全然つかめていないので、自分から仕掛けることができなかったのが課題だと思います。そこを意識してもっと自分から仕掛けていきたいです」
-ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「ロサンゼルスオリンピックを目指しているので、まだ競輪に出場する機会は少ないかもしれませんが、その中でもしっかり優勝を目指して頑張ります。競技を終えた後は競輪一本に絞る道もあるかもしれません。その時はGI決勝を目指して頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします!」

緒方詩央里(福岡・130期・27歳)
「力をつけてGIで活躍できる選手になっていきたいです」
-ルーキーシリーズを振り返っていかがでしたか?
「緊張はあまりせず、リラックスして臨めました。ただ、走るたびに課題がどんどん見つかっている感じです」
-その課題とは?
「まずは平面ダッシュが足りないことと、反応がよくないことです。ほかにも課題はたくさんありますが、あとは最後の直線でタレてしまうので、長く踏める脚をつけていきたいです」
-3戦の中で一番、自分らしさが出たレースは?
「熊本の初戦ですね。自分の得意な捲りが出せたと思います。トップスピードもまだ満足できるものではなかったですけど、自分らしいレースはできたと思います」

-現在の練習環境は?
「師匠の藤田(剣次)さんがいる時は、バイクで引っ張ってもらっています」
-久留米は女子選手も多く、いい環境のようですね。
「そうですね。ガールズの先輩たちと一緒に練習させてもらっていて、いろいろなことを学ばせてもらっています。すごくいい環境だと思います」
-7月に向けて、さらに伸ばしていきたいところは?
「ダッシュ力をもっと伸ばして、最後の直線でもタレない脚をつけていきたいです」
-タレているとのことですが、緒方選手は最後まで必死に踏む姿が印象的です。
「でも、自分としては最後までフォームを崩さずに踏みたいですね。フォームがブレることで脚をロスしていると思うので、強い選手のように最後までブレずに踏めるようになりたいです」
-憧れのスタイルは?
「姉弟子の児玉碧衣さんはフォームがきれいで、最後までブレないイメージがあります。私もそういう選手になっていきたいです」
-ファンの皆さんにメッセージを。
「力をつけてGIで活躍できる選手になりたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします」

滿田光紀(熊本・129期・27歳)
「早く師匠たちと一緒に走れるように頑張りたいです」
-ルーキーシリーズを振り返っていかがでしたか?
「養成所のとき以上というか、結果的にはいい成績を残せたと思います」
-選手になろうと思ったきっかけは?
「もともと自転車に関わる仕事がしたくて、学校で指導者をしていたんです。でも、教え子たちの頑張りを見てきたことや、高校の同級生である東矢圭吾選手、それに師匠の松岡辰泰選手から誘ってもらったこともあって、『まだやれるなら頑張ってみよう』と思い、挑戦しました」

-ルーキーシリーズで手応えを感じられて、7月からのチャレンジ戦も楽しみですね。
「いやー、ここで終わったと言われないようにしなければいけないので(笑)。それに、声を掛けてくれた選手はほとんどがS級1班で活躍しているので、自分もそこまでいかないといけないですね」
-課題はありますか?
「ルーキーシリーズの結果がよかったからと驕らず、しっかり練習を頑張りたいと思います」
-練習環境もよさそうですね。
「熊本は練習グループというより、バンクに集まったメンバーで一緒にやるという感じなんです。それに、師匠から『山登りに行こう』と誘われて街道練習に行くこともありますし、師匠が開催中だったり予定があったりするときは、自分でバンクへ行けば誰かがいるので、一緒に練習しています。雨の日はワットバイクを使って自分なりにメニューを組んでいます。年下や同い年の選手にも『メニューを作ったからやってみて』と言って嫌がられています(笑)。でも、そうやって一緒に練習できるのは、仲が良くていい関係だからこそだと思います」
-ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「まず一番の目標は師匠を超えることです。師匠はS級に上がるのも早かったので、それを目標にして、まずは師匠と一緒に走れるよう頑張りたいと思います」