長野魅切選手は、7月のチャレンジデビュー後、5場所目の9月にA級1、2班戦に特昇しました。しかし、自転車経験の少なさからA級1、2班戦では力を出し切れないレースもあり、今はそれを補うためにレース経験を積んでいる状態だそうです。
目標はGⅠ戦線で活躍する選手。そこで師匠の佐々木豪選手とワンツーを決めること! そのために今はコツコツと頑張る長野選手。
名が表すとおり“魅力ある切れ”ある走りに期待です!
しっかり経験を積んでいき、力をつけていきたいと思います!

-9月に特昇をした時の心境は?
「そこで絶対に決めきるって思っていて、強気で臨んだ開催だったので、しっかり先行して決めきれたので、そこはよかったかなと思います」
-チャレンジ戦は同期も多くて大変だったのでは?
「そうですね、同期は強いので、同期との対決というのはきつかったですけど、その中でも勝ててよかったです」
-A級1、2班戦はいかがですか?
「僕の場合は自転車の経験もちょっと少ないので、なんというかチャレンジ戦と違ってA級1、2班戦の組み立てというのに苦労している感じがありますね。脚的に通用するって思っているんですけど、組み立てがどうしても未熟で、そこに苦労している感じです」
-そうすると今の課題は組み立てですか?
「はい、組み立てが課題だと思っているので。ちょっとずつ先輩選手などにアドバイスをいただきながら頑張っています。例えば、前受けしてからどのくらいのスピードで踏んでいれば、相手がカマして来ないとか。今は松山バンクも使えない状態なのでバンク練習ができず、感覚だけでいってカマされたりとかが前回の玉野のレースであったので。2日目、3日目以降は修正して、道中のペースをあげていくことはできたので、ちょっとずつは成長している状態だと思います。(組み立てを)掴みさえすれば、もっといけるかなと思います」
-松山バンクが使えないということで、練習環境はどういう感じですか?
「街道練習とウエイトトレーニングと、競輪場内のトレーニング施設でワットバイクやパワーマックスに乗ってトレーニングしている感じですね」
-自転車歴はまだ短いということですが、長野選手が競輪選手を目指したきっかけは?
「ずっと野球をしていたんですけども、高校の時にトレーニングを教えてもらっていた恩師に競輪のことを教えてもらったことがきっかけでした」
-佐々木豪選手に師事するきっかけは?
「僕が初めてバンクに入った時に、たまたま声をかけてもらって、そこから練習をみてもらうようになりました。本当に右も左もわからん状態で入った時に声をかけてくれて『自転車ってこうやって進ませるんよ』って教えていただいて、そこからですね」
-寬仁親王牌で師匠に長野選手のことを聞いたんですけど、『気持ちが弱いから、シャンとせぇ』って言っていました。
「あははっ(笑)」
-どちらかというと気は強いタイプかと思っていました。
「…弱いんですかね?(笑)たぶん、A級1、2班戦にあがってからのレースに対してだと思います。チャレンジの時みたくガツガツ行ければいいんですけども、今は探り探りやっている感じなので、そこをもっと強気で行けって言ってくださっているんだと思います。どちらかと言うと気持ちは強い方だと思います。…レースはまだ少し弱気なところはりますが」
-師匠から見て、もっと走れるのに、もっとやれるのにって思うところがあるんですね。
「はい、『脚はあるのに、力を出し切れてないのがもったいない』と言われることはありますね。僕はもう課題ばっかりですね(苦笑)」
-それは伸びしろばかりということですか。
「ちょっとずつレースに慣れていって、経験を積んでいってという感じですね」

-目標は?
「やはりGⅠという大舞台で活躍したいという気持ちはありますし、師匠の佐々木さんの前でしっかり走って、大きな舞台でワンツーを決められるような選手になりたいと思っています」
-それは楽しみですね。
「実現できるようになるには、まだまだなんですけど、ちょっとずつ力をつけて頑張ります」
-期待しています。それと気になっていたのですが、“魅切”とい名前の由来は?
「あの、魅力のある大人に、頭の切れるような大人になって欲しいという想いを込めてつけてもらいました」
-では最後にファンにメッセージをどうぞ。
「ここから競輪人生は長いと思うので、しっかり経験を積んでいき、ゆくゆくはGⅠ常連選手になれるように力をつけていきたいと思います!」