第1回女子オールスター競輪(GⅠ)の中で、「競輪ルーキーシリーズプラス2025」が開催されました。
初日、2日目に127期の14名による予選が、最終日4レースに勝ち上がった7名による決勝が行われました。そして、128期のレースが最終日3レースに行われました。
注目はナショナルチームに所属している酒井亜樹選手、三神遼矢選手、尾野翔一選手。酒井選手は人気に応えて優勝し、127期は尾野選手と三神選手が後方で見合っているうちに丸山留依選手が先に捲って優勝を決めました。
酒井選手はガールズGⅠでその空気を感じ、自分もGⅠで活躍を目指して頑張りたいと語っていました。
丸山選手はこのあと、8月17日に平塚FⅡでA級2班への特昇を決め、目標のS級に一歩近づきました。
■128期 出場選手
1番車・酒井亜樹(大阪)
2番車・北岡マリア(石川)
3番車・半田水晶(茨城)
4番車・岡田優歩(和歌山)
5番車・岩元杏奈(宮崎)
6番車・千葉捺美(群馬)
7番車・伊藤柚姫(兵庫)
■128期 レース展開
岡田優歩、酒井亜樹、北岡マリア、岩元杏奈、半田水晶、千葉捺美、伊藤柚姫で周回。赤板2センターから千葉がゆっくり上昇するとそれに酒井が合わせるような動き。その上を叩いて、最終ホームから半田がカマシていく。半田の後ろに酒井が切り替えて、最終3コーナーから酒井が捲っていった。その後ろから北岡が追い込んでいくが、酒井が振り切って優勝。2着に北岡。3着に千葉が入線した。
■128期 選手コメント
優勝の酒井亜樹
「同期だけのレースは特別な緊張感があるんですけど、これが最後の同期対決になると思って、しっかり気持ちを入れてレースを走りました。GⅠのレースを見ていたら前々の方が有利だと思ったので、前を取って、内に包まれないようにと思ってました。理想はもう少し早く仕掛けたかったんですが、ちょっと踏み出しも遅かったですし、半田さんと岡田さんのダッシュもすごくて出遅れた感じはあるけど、上手くいい位置を取れたと思います。500バンクは初めてでしたが、最後の直線が本当に長くて、後ろに北岡さんもすぐに見えたのでマズいかなって思ったけど、最後まで踏み勝てて嬉しいです。目標は、自分もGⅠで走る選手になりたいので、今回GⅠの中で走らせてもらえたことは緊張感や空気感を感じることができ勉強になりました。お客さんも多かったですし、自分の名前もたくさん呼んでもらえて負けられなかったです。また今後も頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
2着の北岡マリア
「冷静に判断できていて、酒井さんも捲っていくだろうと思っていたし、自分も脚が残っていたので、最終4コーナーから一生懸命に踏もうと思っていました。踏んだ感じも悪くなかったし、届いたかなと思ったんですけど、ちょっと届かなかったので、もう少し早くから踏んでいればよかったなと思います。GⅠで走れて、緊張することはなかったし、たくさんの強い先輩たちのレースを間近で見られて勉強になったので、これからは先輩たちを見習っていきたいと思います。今後の目標は、予選では1着が取れているんですけど、決勝は1着が取れていないので、初優勝を目指して頑張りたいです」
■127期 出場選手
1番車・三神遼矢(福島)
2番車・丸山留依(静岡)
3番車・尾野翔一(福岡)
4番車・藤田楓(岡山)
5番車・中田拓也(広島)
6番車・新垣慶晃(沖縄)
7番車・安達光伸(岐阜)
■127期 レース展開
中田拓也、藤田楓、丸山留依、三神遼矢、尾野翔一、 新垣慶晃、 安達光伸で周回。打鐘から安達が上昇、三神にフタをし、三神は車を下げる。後方で尾野が三神を警戒。中田が先行し、2番手の藤田が車間をあける。最終2コーナーから3番手にいた丸山が仕掛けると、合わせて藤田も踏んでいく。藤田と丸山の踏み合いの結果、丸山が伸びて優勝。追い込んできた尾野が2着強襲。3着に藤田。
■127期 選手コメント
優勝の丸山留依
「優勝できると思ってなかったので嬉しいです! 決勝は仕掛けが遅くなると思ったので、前よりも誰かの後ろからタイミングを見て仕掛けようと思っていたし、作戦通りに走れたと思います。やはりナショナルチームの尾野さんと三神さんは強いので勝ちたかったし、本当に勝てて嬉しいです。初日が3着で不安だったんですけど、段々と調子もあがって、しっかり勝ち切ることができたのでよかったです。準決勝で尾野さんに勝てたことが大きい自信につながって、決勝で勝負に挑めました。今後の目標は早くS級にあがって、S級でも先行で勝ち切れる強い選手を目指して頑張ります!」
2着の尾野翔一
「ルーキーみんなが強くなっているのでウカウカしていられないですね。初手はスタートを取って、警戒している選手が来たら突っ張るし、そんなに警戒していない選手が来たら入れて捲り返そうと思ったんです。けど、雨でスリップしてしまい、前を取れなかったので作戦リセットになりました。(レースは)安達さんにスイッチして、そうしたら三神君にフタして、三神君が引いた形になりました。前のメンバーを見たら捲れると思って車間を切っていたんですけど、丸山君が思っていた以上に強かったです。500バンクは、コーナーを抜けたあとの伸びる感覚がないんですけど、でも、身に染みているモノがあって、直線で伸びないなって感じでした。作戦とかそういうのって経験だと思うので、経験を重ねていきたいです。最後は脚力でねじ伏せられるように頑張っていきたいと思いました」