強い気持ちを胸に、今度こそ決める!
中央大学時代はロードの選手として数々の大会に出場し、タイトルを総なめにすると兄の昇太(熊本・98期)を追って競輪界へと進んだ。日本競輪選手養成所(旧日本競輪学校)では何と2回もゴールデンキャップを獲得し、S級上位の即戦力としての呼び声も高い。
競輪界デビュー後も以前通りに尊敬する兄との練習で汗を流す。「練習メニューもデビュー前とは大きく変えずに練習している。街道を中心にやっているが、兄の開催が詰まっているときなどは中本匠栄さん(熊本・97期)らが所属するグループに参加もさせてもらっています」と火の国戦士の先輩らと練習もともにし切磋琢磨。今後の熊本勢を担う存在のひとりであることに違いない。
本デビュー後は早くも頭角を現し、2節連続で完全V。ストレート特昇を狙った1回目は、同期の後藤大輝に先着を許して4着惨敗。「予選、準決ではそんなに意識はしていなかったが、2勝した時点で少し意識した。決勝ではやっぱり心の底では勝ちに行こうとしていた。本来行くべきところで行けなかったですね」と悔しさをにじませた。反省して臨んだ以降の2節は再び連続完全V。9月3日の武雄モーニング競輪の10Rチャレンジ決勝で2度目の特昇への挑戦権をつかみ取った。「今度こそ決めたい。同じ失敗をしないように、思い切って行きます」。
2024年度には新生・熊本バンクが再開予定。目標は再開するまでにS級1班。まずはS級戦士を目指すが、チャレンジ特昇は通過点に過ぎない。新時代を切り開く東矢圭吾から目が離せない。