泥くさく練習あるのみ
西原裕太郎が7月武雄に次いで、8月別府でも完全優勝を決めた。「まさかの展開。いいんですか?って感じでした」と単騎で勝った決勝を振り返ったが、別府では準決勝で吉岡竜太、決勝で滿田光紀と、強い同期を破った価値ある3連勝だった。
8月佐世保で開催されたルーキーシリーズプラスにヒントがあった。「伊藤京介君の乗り方が変わったと思った」。久しぶりに会った同期の変化に気づき、セッティングや乗り方についての意識を聞き、それを別府で取り入れていた。
「ポジションとかは今までとは180度変えました。別府の初日が終わって、ハンドルのステムを換えたら、準決勝は自転車が転がる感じがあったんです。『こっちの方がいいかも』って乗り方をつかめてきました」
準決勝は吉岡に打鐘4角で叩かれたが、3番手から上がり11秒4で捲った。確かに動きが違った。
奈良県出身。鹿屋体育大学卒業後は佐賀を拠点に競技活動を続け、2024年に佐賀県で開催された国スポに佐賀県代表として出場したことをきっかけに、佐賀から競輪選手としてデビューした。養成所卒業後は「フワッとしていた」という気持ちも、山田庸平のグループで練習することで心境が変化した。
「一番お世話になっている立部楓真さんが、めちゃくちゃ練習するんです。追い付くには、それ以上に練習しないといけない。中途半端なことをしていたら、上にはいけないんです。毎日、限界までやって、この人たちと走れるところまでいきたいですね」
朝から晩まで、とにかく練習する。その自信がレースにつながっている。
3年後、30歳を迎えるまでにGⅠに出場することが今の目標だ。
「同期の中でも持ちタイムはめちゃくちゃ下の方。鼻で笑われながらも言ってるんですけどね。身近に強い先輩がいるのはありがたい。1戦1戦、1日1日をやり尽くしながら一生懸命過ごす。泥くさくやっていきたい」
7月武雄、8月別府の完全優勝で、続く松阪はA級2班への特別昇班が懸かるシリーズだった。準決勝2着で特昇を逃したが、まだまだこれから。伸びしろは十分だ。