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直送!競輪場便り from別府競輪場 後藤大輝(福岡121期)
インタビュー 2022.08.03

直送!競輪場便り from別府競輪場 後藤大輝(福岡121期)

#競輪場便り

久留米から飛び出した期待の大砲候補!

 7月26日に行われた別府モーニング競輪のチャレンジ決勝11Rは、8連勝で勝ち上がった東矢圭吾(熊本・121期)の特昇に注目が集まっていた。だが、後藤も前場所の奈良で完全Vを達成し、ここも2連勝で勝ち上がっており6連勝に王手をかけていた。

「東矢さんは養成所の時からずっと強い。自分はギリギリでゴールデンキャップを獲得したけど、東矢さんは淡々と2回も獲っている。たまに久留米競輪場で一緒に練習するけど、まったく歯が立たない」と苦手意識を持っていたが、レースになった途端に目の色が変わった。終わってみれば、圧巻の先行で東矢のまくりを不発に沈め、楽々と逃げ切り6連勝を決めた。

 自転車競技の名門、祐誠高校で競技を始め数々の大会に出場するなど、元々ポテンシャルは高く、2度目の試験で日本競輪選手養成所に合格した。1度目の試験を落ち〝浪人期間中〟に訪れた様々な出会いが、今の選手生活に大きな影響をもたらしている。「桑原(亮)さんは愛好会でお世話になっていて、そのまま師匠になってもらいました。そのあと(田中)誠さんから『バンクだけじゃなくて街道もあるぞ』って声を掛けてもらったんです」

 久留米に存在する異色の練習グループ、通称「田中誠再生工場」に後藤も足を踏み入れた。これまでのバンク中心の練習に街道メニューを織り交ぜる事で、明らかに脚力アップがかなったという。「地脚タイプなので1㎞のタイムが1分10秒後半ぐらいだったんです。でも街道に通うようになったら、半年で1分7秒台になった。まさに〝脊振効果〟(佐賀県と福岡県の県境にある「脊振」という街道練習をしている地名)だと実感しています」と後藤はうなずく。

そんな後藤のひたむきな姿を、久留米の大先輩である加倉正義がじっくりと観察しており、こう直感したという。「骨のある若い選手が出てきたな」と。加倉と言えば酸いも甘いも嚙み分けた競輪の見巧者だ。そんな大豪が後藤に大きな可能性を感じたという。「期待できる子が出たと感じたんです。今はバンクじゃ飛び抜けて強い。練習でいいタイムを出しても、レースになると出し切れない子が多いけど、大輝はレースになってもタイムが変わらない。ノミ心(ノミの心臓)じゃないってことで自力選手には大事な要素。それに養成所から帰ってきたら、太ももの大きさが明らかにデカくなっていた。相当、工夫してウェイトトレーニングをしたのでしょう。チャレンジって同期のつぶし合いが多くて、別府のレースみたいに簡単にはいかないけど、1・2班にさえ上がってしまえばトントンと9連勝するんじゃないですか。S級、即戦力? 期待してしまいますね」と太鼓判を押した。

後藤の目標も「特昇、特昇でS級へ。師匠や誠さん、(坂本)健太郎さんたちと走りたい!」だ。追加が無ければ次走は小倉競輪場で8月12~14の日程で行われる「ミッドナイト競輪」だ。有形無形の地の利が味方する地元開催とあって是が非でも9連勝を達成し、未来へのステップにつなげたいところだ。

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