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直送!競輪場便りfrom 玉野競輪場 山中秀将(千葉・95期)
インタビュー 2026.07.29

直送!競輪場便りfrom 玉野競輪場 山中秀将(千葉・95期)

#競輪場便り

捲りのスペシャリスト、再起への現在地

 タイトルには届かなかったが、2017年の小倉競輪祭、2018年の平塚ダービーではともに決勝進出。圧倒的なスピードを生かした豪快な捲りは、多くの穴党を魅了してきた。山中秀将は当時をこう振り返る。

 「競輪祭は晴智さんとの連係で9着。優勝は新田祐大さんでした。ダービーは近畿勢が4車結束(脇本雄太、三谷竜生、村上義弘、村上博幸)。自分は和田健太郎さんを連れて9着で、優勝は三谷君でした」

 記念優勝は複数回あるイメージだったが、本人に確認すると「2017年の四日市記念の1回だけですよ」と笑う。改めてレースを振り返ると、地元・浅井康太の大会4連覇に注目が集まるなか、取鳥雄吾と稲垣裕之の激しい主導権争いを尻目に、中団から一気に捲り切って快勝。まさに“捲りのスペシャリスト”の真骨頂だった。

 2019年の別府・全日本選抜では大きな負傷を負った。「長期欠場か」と思われたが、本人は意外にも淡々と振り返る。

 「2カ月くらいで復帰しました。その後、地元・松戸で日本選手権があったので無理して走ったんです。確か成績は4着、3着、3着、9着。ボロボロでした(笑)」

 その後も第一線で戦い続けたが、GⅠ戦線での最後の出場は2020年の競輪祭。翌21年にはウィナーズカップ(GⅡ)にも出場している。

 「競輪は、どのステージでも勝負できる競技です。A級に落ちた頃は変なプライドもあったけど、それも今はなくなりました(笑)。20代の若手と40歳のおっさんが真っ向勝負できる。それも競輪の面白さですね。S級に戻れたら、今よりもっといい走りを見せたいです」

 現在はSNSでも発信を続け、レースで見せる鋭い表情とのギャップも魅力のひとつだという。

 40歳を迎えた今も、持ち味のスピードは健在。近況でも捲りを主体に結果を残しており、再び上位戦線へ返り咲く可能性は十分にある。

 豪快な捲りでファンを沸かせた“捲りのスペシャリスト”が、再びS級トップ戦線へ返り咲く日を期待したい。

――玉野競輪場にて。

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