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直送!競輪場便りfrom 宇都宮競輪場 高野信元(愛知125期)
インタビュー 2026.06.17

直送!競輪場便りfrom 宇都宮競輪場 高野信元(愛知125期)

#競輪場便り


今年3回目、通算4回目の優勝を宇都宮で飾った高野。しかも予選・準決勝・決勝をすべて制する完全優勝という内容だった。これまでS級点数を意識しながら戦うレースが続いていたが、今開催は違った。

「それまではS級の点数を気にしていたんですが、今回は全く気になりませんでした。それがかえって良い結果につながったのかもしれません。平常心で走ることができました」

そう振り返る表情には、大きな充実感がにじんでいた。

高野自身が「一番きつかった」と振り返るのが予選競走。同じ中部地区の大谷靖茂をマークする形となった。

「大谷さんは自力選手なので、いつ抜かれるかと思っていました」

しかし結果は堂々の逃げ切り。力強い内容でライバルを振り切ったことで、大きな自信を手にした。

続く準決勝は強風が吹く難しいコンディション。高野は先行も視野に入れていたが、相手がホームから積極的に駆けたことで冷静なレース運びに徹した。

「先行しようと思ったけど、相手がホームで思い切り踏んでくれたので、冷静に立ち回ることができました。500バンクですし、ここからなら届くと思える位置から仕掛けました」

3コーナーから鋭く踏み上げると前団を一気に捕らえ、力の違いを見せつけた。

迎えた決勝戦も準決勝と同じイメージで勝負。高野のカマシを警戒した各選手によってレースの流れは自然と速くなり、結果的に高野の思惑どおりの展開となった。鋭いまくり追い込みを決め、3連勝で優勝を手繰り寄せた。

近況の高野は、これまで以上にたくましさを増している。その要因のひとつが2月から取り組み始めた「初動負荷トレーニング」だ。

「ウェートトレーニングも腰痛でなかなかできなくて。それで初動負荷をやり始めたんです」

すると体に合っていたのか、成績も上向き始めた。さらに4月からは歯列矯正にも着手。

「特にしなくても良かったんですが、さらに強くなるために矯正を決断しました」

競技力向上のためなら細部への投資も惜しまない。その姿勢からは旺盛な向上心が感じられる。

もともと高い身体能力を持ち、将来を期待されてきた素材。ここにきて本格化の兆しを見せ始めている。宇都宮で見せたスピード、判断力、そして勝負勘は確実にレベルアップしていた。

しかし本人は満足していない。

「まだまだです」

優勝直後にも謙虚な言葉を口にした。

宇都宮開催後に参戦した青森ミッドナイト競輪のアドバンス開催では、予選こそ1着だったものの準決勝で敗退。S級点数の維持にはやや不安が残る結果となった。

それでも宇都宮で見せたパフォーマンスは高く評価できる。持ち前のスピードと状況判断能力は、より高いレベルの舞台でも十分に通用する可能性を感じさせた。

完全優勝という結果以上に、そのレース内容に大きな成長の跡が見えた今回の宇都宮開催。高野の挑戦はまだ続く。さらなる飛躍へ向け、その走りから目が離せない。

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