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直送!競輪場便り from 名古屋競輪場 鈴木美教(静岡112期)
インタビュー 2026.04.08

直送!競輪場便り from 名古屋競輪場 鈴木美教(静岡112期)

#競輪場便り

産休から復帰後の変化とは…

 ガールズGPに2回出場した実績を誇る実力者は、2024年8月の別府で優勝後、産休に入った。そして、昨年11月の小松島で1年3か月ぶりに戦列復帰。優勝こそないものの、5場所すべてで決勝に進出するなど、さすがの底力を見せつけ、「ママになっての初V」も目前かと思われた矢先、1月の玉野2日目に落車。「2回目の鎖骨骨折でした」と、再び戦線離脱となった。

 ケガから2か月後、高知で復帰するも、初日は「落車の恐怖があった」と5着に敗れる。だが2日目は「そんな自分に打ち勝つために」とプロテクターを外して臨み、内のコースを突いて3着に食い込む執念を見せた。

 安全面を考えれば、プロテクターを外す行為を称賛することはできない。しかし、「競輪選手としてファンの車券に貢献するために」選んだその決断は、一定の理解もできるところだ。

「私はどちらかというと気持ちが強い方だと思ってやってきましたし、それを武器に戦ってきました。でも守るべきものができて、まずは無事に帰ることが一番になりました。そこは(産休から復帰後に)変わったところだと思います。ただ、選手である以上はしっかり頑張らないといけないので…」

 母として、そして一人の成人女性として、ケガをせず無事に帰りたいというのは当然の思い。一方で、競輪選手としては「勝負に徹し切れていない」自分の走りに納得がいかない葛藤も抱えているという。

「練習では良くても、いざ本番になるとレース勘が皆無。とにかく今は走って戻したいと思っています。前検前日の急な追加だった名古屋(3月末のミッドナイト)も受けました。2、3か月後に(競走得点を)53~54点くらいまで戻せるように、先を見据えながらレース勘と脚力を取り戻していきたいです」

 長所である強い気持ちを持ち続けながら、なおかつ安全な走りでファンの車券に貢献していく――その姿こそが、彼女の理想の選手像だ。

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