ついに覚醒した逸材の課題とは!?
今年に入ってからの充実ぶりは目覚ましく、記念初優勝となった「高松記念in小松島」での完全Vを含め、全日本選抜を迎えるまで10戦7勝、2着3回とオール連対という抜群の成績を残していた。
そんな最高の流れで臨んだ今年最初のGⅠでは、一次予選をホームからの快速まくりで快勝。大舞台で節目の200勝も達成した。勢いを買われ、二次予選でも人気の一角に推されたが、そこには大きな落とし穴が待っていた。
叩きに来た中石湊の3番手にうまく入ったかと思われたが、少し車間が空いたところを別線に追い上げられると、そこからズルズルと後退。「中団取りのレースとかをしてこなかった分、車間の取り方や詰め方などがうまくいかなかったです」と、好位を取れそうになったことがかえって仇となり、力を出し切れないまま無念の敗退となった。
敗者戦回りとなった3日目も、同じように3番手に入るシーンがあったが、「追い上げられる前に全開で行った」と反省を踏まえ、構えることなく先に仕掛けて快勝。さらに最終日も番手にはまる形となったものの、素早く巻き返して力強く押し切り、節間3勝目を挙げた。返す返すも二次予選が悔やまれるが、一流選手に求められる修正能力の高さを示した格好であり、さらに課題が明確になったことは大きな収穫といっていいだろう。
「カマし切れなかった時のリカバリーや、駆けられなかった時のリカバリーなど、作戦と違った展開になった時の対応がまだまだ甘い。二次予選みたいに良い位置が取れそうになるとソワソワしちゃったりもするので。そういった時の対応や、良い位置を取りに行くってことも今後必要になるかもしれないし、いろいろやって経験を積んでいかないといけないかな、とは思っています」と、自ら改善点を口にする。
また、大きな飛躍の背景には、SSに君臨する同期の存在もあった。
「寺崎(浩平)さんから練習メニューを教えてもらい、今はそれをしっかりやっているところです。いわゆる“出し切り系”の練習なんですが、これができているので、脚的には(上位が相手でも)大丈夫だと思うんです」と明かした。
四国には今、犬伏湧也や松本貴治といったGⅠ級のトップレーサーが在籍しており、ここに課題を克服した石原が加われば、強力なラインを組んで他地区に挑むことも可能になる。久しぶりに四国にタイトルをもたらすことができるかどうかは、石原にかかっているといっても過言ではない。