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直送!競輪場便りfrom 静岡競輪場  野口裕史(千葉111期)
インタビュー 2026.02.25

直送!競輪場便りfrom 静岡競輪場  野口裕史(千葉111期)

#競輪場便り

準優の壁は厚かった。それでも野口は確かな手応えをつかみ、明るい表情を浮かべた。

吉田拓矢が優勝した静岡記念。一次予選は打鐘から一気に仕掛け、ライン3車が出切って主導権を握った。橋本凌汰のまくりを自らけん制。結果的に長島大介にはまくられはしたが、3着に逃げ残った。

「自分が持つ感じで仕掛けることができた」

二次予選進出を決め、納得の表情を浮かべた。

二次予選は、新田祐大・佐藤慎太郎というビッグネームとの対戦。ここでも野口は打鐘過ぎから渡辺雄太を連れて先行。3番手に福島勢が入る最悪の展開も、スピードは衰えなかった。

「結果的に踏み出すのが少し遅れたから3着に残れたと思う。雄太から『打鐘で相当踏んでいました』って言われたけど、自分ではそんなに踏んでなかった。そういうふうに見られるのは、自分が思っている以上に状態がいいんだろうなと思いました」

勝負がかかった準優。自分のタイミングである打鐘から仕掛けたが、杉浦侑吾―吉田に突っ張られ万事休す。

「突っ張ってくるだろうとは思っていた。出切れないのは自分に力がない証拠です」

潔い言葉だった。最終日は4着で開催を終えたが、野口らしいパワフルな走りは見られた。

昨年は左膝を痛め、長いスランプに陥っていた。もがけばもがくほど左膝は悲鳴を上げ続けた。そんなどん底を救ったのは、桐山敬太郎のアドバイスだった。

「左膝をかばいすぎるから、その分、腕に力が入りすぎていた」

それを桐山に話したところ、もっと腕に力を入れた方がいいとのことだった。

「逆の発想とでも言うのかな。もっと腕に力を入れたら、脚にもきて、それがいい感じで踏めるようになった。言葉で言うのは難しいけど」

それからは不思議と腕と脚のバランスが良くなり、自分が思い描いた競走が戻ってきた。

「記念の準優が壁になっているけど、純粋な力勝負ができれば戦えると思っている。」

と自信をのぞかせた。

現在の競走得点は101点台だが、ライバルたちはそうは思っていない。

「いやいや、そんなことはないです」

と謙遜したが、戦う方にとっては嫌な存在であることは間違いないだろう。左膝の心配がなくなった今、競走得点もさらに上昇していくことだろう。

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