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直送!競輪場便りfrom熊本競輪場 川口満宏(東京58期)
インタビュー 2026.02.11

直送!競輪場便りfrom熊本競輪場 川口満宏(東京58期)

#競輪場便り

還暦までに大きな目標を成し遂げたい!

 今期、1年ぶりにS級に復帰した。昨年は落車が2回。「6月にここで落車して肋骨を折ったんです」と生傷は絶えないが、3月に59歳を迎えることを思えば十分すぎる健闘ぶりだ。「この年齢だし、S級戦ではハンデが欲しいぐらい」と冗談を飛ばすが、今期初戦の武雄Sでは最終日にしっかり連対を果たすなど、ファンの評価となる車券の対象としても存在感を示している。

 川口は58期生として1986年9月、熊本競輪場でデビュー。今年で選手生活は41年目に突入した。「熊本に来ると初心に帰れるんですよ」。41年前のデビュー戦を思い出しながら、声を弾ませた。「変な話、ここで引退してもいいかなと思ったこともあるぐらい」と、川口にとって熊本バンクはいつまでも特別な場所だ。

「同期はもう4人だけになっちゃった。だから頑張らないと」。そう話す背景には、同期・宮倉勇の存在がある。「ただでさえ諦めたら宮倉さんに怒られるから」と笑うが、その宮倉は還暦を過ぎても第一線で戦い続けるベテランレーサー。川口より2学年上ながら、若手機動型に食らいつく姿は今なお健在だ。今回の熊本では同斡旋とあって、互いに刺激を受け合っていた。「自分はタイトルを獲ったわけじゃないし、長くやっているだけですよ」と、謙遜しながらも「でも、長く続けられることも大事なのかなって。そういう評価軸があるのは受け入れています」と静かに話す。同年代の仲間が次々と引退していく中で、コツコツと積み重ねてきたキャリアが今の川口を支えている。

 熊本の初日は嵯峨昇喜郎―内藤秀久の3番手を固めて3着をゲット。準決に勝ち上がることはできなかったが「悪い展開を切り開いて勝つような足はないけど、こういうレースの積み重ねが大事。まだ(S級では)お客様感があったけど、段々と余裕が持てるようになってきた」と前向きだ。「今期、頑張って点数を取れば(来々期に)S級にいられる。いずれ(山口)富生に抜かれると思うけど、まずは自分が先にいて金字塔を打ち立てたいね」とモチベーションはまだまだ衰えない。

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