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直送!競輪場便りfrom 京王閣競輪  小堀敢太(北海道125期) 
インタビュー 2025.12.17

直送!競輪場便りfrom 京王閣競輪  小堀敢太(北海道125期) 

#競輪場便り

 

8月に特昇した小堀が、8開催目にして初の優勝戦進出を決めた。特昇したときは、F1ならすぐにでも優勝戦には勝ち上がれるだろうと思っていたし、勢いもあった。だが、今開催は見るからに力強さが増していた印象を受けた。

 「本当は突っ張り切らなければいけなかったし、山田(敦也)さんともそう話していた。結果は結果ですが、内容は全くだめでした」と反省しきり。最終ホームから猛然と反撃して1着だったが、笑顔は見られなかった。続く準優は3番手をうまくキープしてまくり。「作戦通りでした。自分が逃げても太田竜さんの力を考えればまくられてしまうし、かといって中嶋さんと先行争いになれば、太田さんの思うつぼでしたから」。太田を牽制しながら2コーナー過ぎから踏み出し、竹内智彦を振り切った。連勝での勝ち上がりに笑みがこぼれていた。

 そうなると色気がでてくる決勝戦。菊池岳仁・橋本壮史の3番手にいたが中井太祐に内をしゃくられ4番手。最終バックから踏み上げたが番手の橋本にブロックされ万事休す。中井に3番手を奪われなければとも思ってしまうが、タラレバは勝負ごとには禁句だろう。「打鐘で行った方が良かったかも。まだまだですね。でも初めての決勝で菊池さんを相手に戦えたことで得るものがありました」。7着の結果に悲壮感は感じられなかった。

 シリーズ中は「ずっとセッティングに悩んでいたんです。それでもあまり良くならない。シューズも色々試したけどダメ。そんな時、特昇した時に履いていたシューズを見てサンの位置が違っていたことに気づいたんです」。GⅢ小田原からサンの位置を調整して「しっくりくるようになった」と話した。京王閣は初Vこそならなかったが、アグレッシブな走りでファンを沸かせた。「小田原が終わってから昨年に続き岸和田に冬季移動しています。バンクでは古性さんとか超一流の方々と顔をあわせてアドバイスも受けています。技術だけでなく選手としての生き方も勉強になります」。

 特昇してから悩み続けてきたが、「来年はGⅠ、Ⅱに出られるように力を着けていきたいです。ただ、出るのではなくその場で活躍できるように」と力を込めた。

一冬乗り越えた時、どれだけ小堀が成長しているか楽しみだ。

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