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直送!競輪場便りfrom 前橋競輪場 永井哉多(東京121期)
インタビュー 2025.09.03

直送!競輪場便りfrom 前橋競輪場 永井哉多(東京121期)

#競輪場便り

A級1、2班戦2度目のVを完全優勝で決めた。ポテンシャルの高さは以前から評価されていた永井が、先行逃げ切りでファンの歓声に応えた。「1、2班戦の優勝は昨年4月だったかな、大雨の松戸でした。その時は後ろが競りという展開にも恵まれていました」。
 予選は余裕の逃走。「開催前に父(隆一)から『ドームはレース展開が早くなるから赤板で先頭に立っていなければだめだぞ』とアドバイスをもらいました。自分のペースでうまく駆けることが出来ました」と話した。準決は「先行するつもりでいたけど3番手に入れたので」と冷静に戦況を見極め、まくり勝負。「まくりだったけど、先行するつもりでいたからあの位置に入れたと思う」と連勝での勝ち上がりに口も滑らかだ。
 2連勝で決勝へ。後ろは点数上位の志村龍己。「矢部さんが3番手に入ったけど、そこで矢部さんが牽制してくれた分、距離を稼ぐことができました」。赤板過ぎの1センターで「腹を括りました」とアクセル全開で踏んだ。追いすがる志村を振り切り、1着ゴールを決めた。
 次なる目標はS級昇格だ。今期、このまま順調にいけば来年7月にはS級入りが濃厚だ。「まだまだ自分の力では通用しないことは分かっています。ただS級に上がるのではなく、そこで活躍することが目標です」と志を高く持った。最近は鈴木竜士のライングループに入り、そこで一緒にトレーニングに励む。「竜士さんや他の方達から色々アドバイスをもらえるし刺激になります」と練習環境の良さも結果に繋がっている。
 それだけではなく開催から逆算して「乳酸を溜めるトレーニング」をし、開催日にベストになるようにもしている。しっかりと考えながら日々を過ごしている。気っ風のいい先行はファンの目を楽しませてくれるが、結果が伴ってきたことによって、更なる飛躍が期待できる。

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