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直送!競輪場便りfrom 大宮競輪場 稲川翔(大阪・90期)
インタビュー 2025.08.27

直送!競輪場便りfrom 大宮競輪場 稲川翔(大阪・90期)

#競輪場便り

貫禄の3連勝。稲川翔が格と力の違いを見せつけ、大宮で完全Vを果たした。GⅠオールスターと同時開催の昼間。「正直なところ、家でオールスターを観るのは忍びないと思っていたから、走れて良かった」。確かに稲川がオールスターを走れないのはファンにとっても残念でならない。失格のペナルティーで「1、3、5、6月とレースに出られませんでした」。そのうっぷんを晴らすかのように7月岸和田で完全V。前回の高知は準V。稲川の力からすれば当然の結果とも言えるが本人は「そんな簡単に勝てるほど甘くありません」と謙遜?した。

 予選は「変なプレッシャーがありました。オッズとかはあまり見たことないのに見てしまうとか」。同郷の伊藤信が5番手で稲川は6番手。バックから伊藤が仕掛けるも出が悪い。「あれ以上待っていたらやばかったので」と4コーナーを回ると内にコースを取った。準決は後輩の中釜章成との連携。「彼が強くなる前は知っているけど、強くなってから一緒に走っていない。だから楽しみでしたし、安心感もありました」。中釜がバックから番手まくりを放ち、寸前で交わし1着ゴール。決勝は予選で連携した伊藤も含め大阪勢は3人。稲川は中釜に付けて伊藤は単騎戦。その伊藤がカマシ、離れて中釜が追う展開。だがその差が思ったより縮まない。「エッて思いました(笑)。差が詰まらないし、まだかばっていたら伊藤さんを抜けない」そう思い直線で早めに踏んだ。終わってみれば貫禄の3連勝だった。

 「今年前半戦は休みばかりで(笑)。後半戦は何とかGⅠにも出られそうだし、ここから巻き返します。今回は3日間、人の後ろを回りましたが、自力で戦えるような練習はしていますから」。消化不良だった前半戦から勝負の後半戦へ。

実力者・稲川から目が離せない。

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