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直送!競輪場便りfrom小倉競輪場 岸田剛(福井・121期)
インタビュー 2025.08.20

直送!競輪場便りfrom小倉競輪場 岸田剛(福井・121期)

#競輪場便り

ビッグ初出場を前に高まる存在感

 岸田剛の評価が爆上がりしている。7月富山ではS班の犬伏湧也を相手に準決2着に逃げ粘ってGⅢ初の決勝に進出した。続く小倉GⅢではデビュー初の初日特選で、打鐘3角からの逃げで2着発進を決めた。

 小倉ではシリーズ3度の2連対と存在感を見せたものの、GⅢ2連続の決勝進出はならなかった。準決は8番手に置かれてしまい巻き返しも不発に終わった。「人気になっていたのに、ふがいないレースで申し訳なかった」と悔しさをにじませた。

 「準決はレースを読む力が足りなかった。緩んだところはあったのに、体が固まって、行くところで行けなかった。決勝進出がかかったり、賞金が上がるレース。そういう場面で自分に負けないようにしたい」

 それだけ岸田の先行力が別線に脅威を与えているということだ。「うれしい反面、もっと強くなりたい」

 これから、もうひと皮むけるために「気持ちの面とトップスピード」この2つを今後の課題に挙げた。

 師匠の脇本雄太と練習仲間の寺崎浩平。2つの大きな背中を追って、デビューから着実に力をつけてきた。小倉の初日特選で連携した芦澤辰弘には「その片りんがある」と言葉をかけられた。そのシーンを振り返るときには、思わず顔がほころんだ。

 「脇本さんと寺崎さん。身近に2人の超一流がいる。環境には恵まれていると思う。なかなか追いつけないけど、理想の存在です。その2人に安心して前を任せてもらえるように、これからもっと上げていきたい」

 5月青森全プロのチームスプリントで優勝して10月前橋GⅠ寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの出場権を得た。初出場となるビッグレースに向けて、さらなるレベルアップを目指す。

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