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直送!競輪場便りfrom久留米競輪場 近藤雄太(岡山・121期)
インタビュー 2025.07.23

直送!競輪場便りfrom久留米競輪場 近藤雄太(岡山・121期)

#競輪場便り

今期こそはS級点を!

 昨年1月にA級2班に定期昇班したが、2024年は前期83.97、後期が81.79と明らかに伸び悩んでいた。それが今年前期は89.44まで大幅に競走得点がアップ。あと1歩でS級点も狙えるほどだった。

 「一緒に練習やろうや」きっかけは昨年10月青森で月森亮輔にかけられた、この言葉だった。

 「あの頃は成績もガタガタだったし、青森で月森さんに『どうすればいいんですかね』って相談したんです。月森さんは隅田洋介さんと一緒にやっていて、その練習に僕を誘ってくれた。青森の後泊で食事に行ったときに月森さんが『隅田組』っていうLINEグループを作ってくれて、それまでは挨拶ぐらいで、ほぼ関わりがなかった隅田さんに『明日からお願いします』、と」

 師匠の石丸寛之と練習を別にしてからは「午前中にバンクで3、4本もがいて、その後どうしようかみたいな…」と、行き当たりばったりの練習しかしていなかった。しかし、隅田組では3、4本のもがきは、ただの1セット。「最初はまったく歯が立たなかった」と近藤は参加した当時を振り返る。

 「隅田さんが練習内容も考えてくれて、内容もレースに寄せている。練習の意図も細かく教えてくれて、セッティングとかも全部やってもらってます。僕が入ったタイミングで橋本(凌汰)君や(田中)和磨さんも一緒にやるようになった。最初よりは隅田さんのダッシュに食らい付けるようになったし、みんなS級に上がっているのに、僕だけいってない。そういうのも刺激になってます」

 3月玉野で1、2班戦初優勝も決めるなど、前期はS級も視野に入る成績を残した。練習仲間にも「今期はS級点を」と発破をかけられている。

 「久留米は情けないレースだったし、こんなんじゃいけないですね。まだ諦めるところではないし、今期は何が何でもS級点を取りたい。来期は初めて1班に上がるので、今期S級点を取って、いい流れでいきたい」

 6月に長男が誕生したことも発奮材料になっている。「物心がつく頃にはS級でいたい」

強いパパであるためにも、この1年が勝負になる。

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