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直送!競輪場便りfrom岸和田競輪  土生敦弘(大阪117期)
インタビュー 2025.06.11

直送!競輪場便りfrom岸和田競輪  土生敦弘(大阪117期)

#競輪場便り

勝負事に、タラレバは禁句だが、もし正規の配分であったなら、土生のS級初優勝があったかもしれない。「状態は良かったですね。2日目からの補充でしたが、地元の岸和田だから、気合が入りました」

その2日目は「踏み出しも良かったですね。1着が取れて良かったです」と振り返った。

3日目の特選は、こう言っては失礼だが、先行勝負だった。「城戸(俊潔)君が切って、太田(龍希)君がさらに切った。自分も中団まで行って降りようと思っていたんです。そうしたら太田君のペースが上がってなくて…」そこで意を決してホーム前から仕掛けた。後ろの藤田勝也が離れて裸逃げの形になったが、後続をどんどん引き離していった。「結果論ですが、最初から先行する気持ちがあったら逃げ切れていたかもしれない。でも、太田君のペースが上がらないから行ったわけで、その辺がね。単騎の(渡邉)一成さんのスピードが違い過ぎました」。それでも2日間、目に焼き付くような走りを見せてくれた。

 前走は川崎記念に出走。岸和田が終わり、川崎記念のことも聞いてみた。一次予選はまくりでクリアしたが、二次予選、3日目は8着。「二次予選からは相手が強化されるし、どうやって戦うか走る前から考えてしまう」

 格上相手にどう戦うかが今後の課題になろう。一時期は競走得点も105点台まで上がったこともあったが、「点数がある時は自分が本線みたいな構成だったけど、一度下がると支線になる。今は本線相手に前を取れるかどうかが勝負のポイントになっている」

そんな土生だが数か月前から金髪ロン毛から黒髪に変えた。「たまたま伸びてきて汚くなってきたから」というが、自分の中で何かを変えなければいけないと思ったからかもしれない。「7月から来年のウィナーズカップの選考期間になるんです。まだ1回もGⅠ、GⅡにでられていないんで何とかでたいです。それと早くS級初優勝をしたい」

S級優勝がないとは驚きだが、今の状態なら早い段階で初優勝も夢ではないだろう。

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