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直送!競輪場便りfrom 宇都宮競輪場 新山響平(青森107期)
インタビュー 2025.06.04

直送!競輪場便りfrom 宇都宮競輪場 新山響平(青森107期)

#競輪場便り

今年の宇都宮記念は、レジェンド・神山雄一郎氏の冠がついた第1回大会。優勝候補と目されていた新山が、まさかの準決勝で脱落した。4着、最後の最後で追走した伏見俊昭に抜かれた。「仕方ないですね。力不足でした」と多くを語らなかったが、優勝戦進出を逃し悔しそうだった。

 ダービーが終わって3日間、自転車に乗らず家族と旅行に出かけてリフレッシュしてきた。「ダービーも悔しかった。終わってから一度、リセットしようと思って休養を取りました。そこからまた体を作り直しています」

初日特選は8着も単騎の競走だった。「いい感じで踏み出せたので行けるかなと思ったけど、体が重かった。微妙なズレがあったかもしれない」と話した。二次予選は格の違いを見せつけ、迎えた準決勝は500走路をものともせずホーム前から踏み上げたが、最後に力尽きた。だが最終日は嵯峨昇喜郎に付けて、直線で追い込み勝ち。きっちりファンの声援に応えた。「嵯峨君は本当にいい先行選手になった。人の後ろを回ることはあまりないけど、嵯峨君は信頼できる先行選手ですから」と後輩を褒めた。しかし「でも、あれだけ行ってくれているのに残せないのが自分の技量不足」と自らを律した。

 神山雄一郎氏とは「何度も連携して迷惑をかけていた」としながらも、レジェンドの冠大会とあって、気持ちは高ぶっていた。それが逆効果だったかもしれない。

今大会はいい結果を残せなかったが「もう一度、追い込んで8月のオールスターでタイトルを獲れるようにします」と景気のいい言葉を残して宇都宮を去った。

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