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直送!競輪場便りfrom松阪競輪場 竹野百香(三重・124期)
インタビュー 2025.03.19

直送!競輪場便りfrom松阪競輪場 竹野百香(三重・124期)

#競輪場便り

124期のNO1が本格化してきた。パワフルな走りに加え、状況判断も的確。年末のガールズグランプリ出場の可能性を秘めている竹野百香。地元シリーズの松阪で今年3回目の優勝を見事に飾った。「地元だし気合は入りました」。3連勝こそ逃したが、尾崎睦、吉川美穂のグランプリレーサーを抑えての優勝は、いっそうの自信に繋がったに違いないだろう。

 

悔しい思いは初日だった。前受け策から尾崎の上昇に合わせて踏み込んだが、永塚祐子に番手を奪われ、何とか3番手。「ダメでしたね」と言いながらも、直線では渾身の力で踏み込み、永塚には敗れはしたものの、尾崎を捕らえて2着。「伸びは良かったですが」と笑顔はなかった。

続く2日目は石井貴子・中村由香里の3番手。そこを永塚が抑えにかかり、内に詰まるピンチ。しかし「内には詰まったけど、すぐに外にもちだせたので」とバック4番手から仕掛け、力で前団をねじ伏せた。

迎えた決勝。「(長沢)彩さんが先行すると思っていました。前の吉川さんは私が仕掛けた時に飛びつく策なのかなって」。後方に尾崎を置いて先にまくり、優勝を手にした。「これでガールズフレッシュクイーンへいい感じで臨めます」。

 最近は、上位クラスとの対戦でも真っ向勝負を演じて互角以上の戦いをしている。「まだまだです。ナショナル組が普通に走っているし、レベルの差は感じます」。それでも見るからに着実に力はついてきている。練習メニューは自分で考えて行っている。「午前中はアップダウンのある街道かバンク。午後はウエートトレーニング」。街道は週3回程度。さらにデビューしてからは「普通に走ったりジャンプしたり」する陸トレも取り入れた。

強くなるためには何をしたらいいか、自分で考えそれを実行している。向上心という言葉がピタリと当てはまる。「フレッシュクイーンまでは休養を取りながらしっかり調整していきます」。

仲澤春香が凄い勢いで連勝街道を突っ走っているが、仲澤を止める1番手は、紛れもなくこの竹野百香だろう。

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