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直送!競輪場便りfrom別府競輪場 牧田悠生(新潟・123期)
インタビュー 2025.02.05

直送!競輪場便りfrom別府競輪場 牧田悠生(新潟・123期)

#競輪場便り

 

初のS級点目指して奮闘中

 今年2節目だった初参戦の別府で牧田が快走を見せた。自身3度目の初日特選スタートで3番手奪取から外を鋭く追い込んで1着。「仕掛けるタイミングで見てしまったけど、初日特選で初めて1着を取れた。そのことをプラスに考えたい」と喜んだ。準決勝は打鐘でアクションを起こして先頭に立つと、カマしてきた高橋優斗の番手に入り抜け出した。

 「高橋さんのスピードが凄かった。初日よりも重くてキツかったけど、高橋さんの後ろが踏み遅れているのを確認する余裕があった。前に出ておいて良かったですね。余力がなくて番手捲りに行けなかったけど、その分冷静に判断して立ち回れた。1、2班戦に上がってから準決勝の1着が2回目だし、同じ節で連勝できたのも初めて。初日に飛んで、そこから連勝することもなかったんです。最近は成長できているのを感じますね」

 一昨年の7月に本格デビュー。チャレンジ戦は負けなしの9連勝で、123期でもっとも早く2班に昇班した。「あの頃は実力の100倍くらいの力が出ていた。本当にたまたまでした」。1、2班戦昇格後は、2節目の地元戦で落車するなど波に乗りきれず、昨年の序盤は4節で3度の落車を喫した。S級に上がっていく同期もいる中で、1、2班戦ではなかなか思うような結果が残せなかった。

 「去年の秋ぐらいからちょっと練習方法を変えてみた。室内練習でワットバイクとかをメインにして、課題だった体力や持久力が上がってきた。練習の数値もどんどん良くなっている。それに比例して点数もかなり上がってきた。やっぱり早くS級に行きたい。今年というか、今期の目標はS級点ですね」

 現在は12人の同期がS級で奮闘している。チャレンジ戦を誰よりも早く卒業した牧田は出世レースでは後れを取ってしまったが、静かに牙を研いでいるところ。着実にレベルアップし、ようやく狙える位置までたどり着いた。「大事なのはこれからですね」。別府は惜しくも準優勝。1、2班戦初優勝もそう遠くないうちに達成できるだろう。

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