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直送!競輪場便りfrom武雄競輪場 青柳靖起(佐賀117期)
インタビュー 2024.12.11

直送!競輪場便りfrom武雄競輪場 青柳靖起(佐賀117期)

#競輪場便り

アドバイスから開眼!? セッティングの大事さを再確認

青柳は11月12~14日の日程で開催された地元、武雄競輪のミッドナイトFⅠシリーズに参戦した。準決勝は力のこもった激走で奮闘したが3着に終わり決勝進出を逃した。それでも番手の中川誠一郎を決勝へ導く渾身駆けは評価大だった。武雄の前に走った11月平塚FⅠでは12場所ぶり(補充で参加した2場所込み)に決勝に乗ったように近況はわずかながらも動きが良化している。

その要因は「(9月の)青森記念で眞杉匠さんにセッティングを出してもらったんですよ。そこから良くなったのかも」と眞杉のアドバイスに感化されたことが大きいと話す。当初は眞杉から「いやいや、体型も乗り方も違うからなぁ…」とコーチングを固辞されたが「何とかお願いします。セッティングをみてください」と熱心にアプローチを続けると、眞杉が応えてくれたそうで「準決のあと、2時間近くセッティングを見てくれたんです。忙しいなか本当にありがたかったです」と深謝した。

ところで、数多く自力タイプがいるなかでなぜ眞杉だったのか。「自分はS級S班の人たちの映像をぜんぶチェックしているんです。眞杉さんの乗り方を見てすごく綺麗だったし、徐々に上げていくまくられない先行部分がいいなと思ったんですよ」。

 効果はすぐに発揮した。眞杉仕様のセッティングがマッチしたか、青森の最終日は逃げ切り勝ちを決めた。その後も連対を続け「青森のあとは105点平均ぐらいのペースです」と競走得点を上積みしている。「セッティングの内容もそうだけど、それ以前にセッティングに取り組む大事さを習いました。いじれば変わるんだってところを。これまではそこまでこだわってこなかったから。踏まずに進ませる、というか自分は今まで力任せだったんだなって気づいた。やり方次第で自転車が進むんですよ」

 元々ダッシュやスピードといったパワーはあった。そこへ技術がプラスされれば、さらに大きな武器となる。意識改革を遂げ更なる進化へ向けて邁進していく。

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