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直送!競輪場便り from佐世保競輪場 小林真矢香(石川・122期)
インタビュー 2024.10.01

直送!競輪場便り from佐世保競輪場 小林真矢香(石川・122期)

#競輪場便り

自らも驚きの初優勝

 22年5月のデビューから着実に力をつけている。今年は敗者戦が中心とはいえ、初めて年間の勝ち星が2桁を超えた。躍進のきっかけとなったのは1月佐世保最終日の1着だった。

 「4コーナー、7番手から1着が取れた。それが自信につながって、思い切ってレースをしよう。前向きにレース運びができるようになった」

 続く四日市では最内を鋭く伸びて22年12月名古屋以来、2度目の予選勝ち星を挙げた。「それも自信になった」と小林は振り返る。

 「在所成績が低かった(15位)わりにはルーキーシリーズで決勝にいけた。7月に本格デビューしてからは先輩とのレース勘の違いに苦労したけど、1月の佐世保から自分のレース勘が変わってきた。そこから決勝に上がれる回数が多くなった」

 4月には練習中の落車があった。「戻すのに時間がかかった」と復帰後は大きな着が続いたが、やはり6月向日町の敗者戦1着が自信回復につながった。そして、直後の岐阜ではデビュー初優勝を決めてしまったのだ。

 「ミッドナイトの7番車で人気もなかったし、優勝は自分でも信じられなかったですね。外から2人(鈴木奈央と増田夕華)が来ていたし、本格デビューしてからは決勝4着が最高だったから決勝の確定板だけでも収穫だと思ってた。そしたら『1着…7番』って放送が入って、びっくりしました」

 その後は7月奈良を最後に決勝から遠ざかっている。「人の動きを見過ぎて、動けない時がある。迷っている時は良くない。腹をくくって、しっかり自力を出した時が一番いいので」。どこが足りないのかは、小林自身も分かっている。

 「今のところは買いづらい選手ですね。まずは自分のレースに持っていけるように組み立てたい。コンスタントに決勝に乗って、息の長い選手になりたい」

 2度目の参戦となった佐世保も決勝には勝ち上がれなかったが、予2、最終日と自力は出せた。2着に粘った最終日の走りを再び今後につなげたい。

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