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直送!競輪場便りfrom 松戸競輪場 松谷秀幸(神奈川・96期)
インタビュー 2024.07.31

直送!競輪場便りfrom 松戸競輪場 松谷秀幸(神奈川・96期)

#競輪場便り

サマーナイトフェスティバル

2日間、2着で勝ち上がってきた松谷。今年は「GI全日本選抜」で決勝に進出しており、それに続くビッグレースの決勝だった。予選は、青野将大のまくりを追走、準決は郡司浩平にマークしての勝ち上がり。正直なところ目立った動きではないが、しっかり自分の役割を果たしていると感じていた。

「前が本当に頑張ってくれたお陰です。自分は何もしていないですから」と松谷らしい謙遜した言葉が返ってきた。

 その松谷にとって決勝は、優勝への可能性が大きくなった一戦だったと言えよう。

北井・郡司という機動型の3番手。一見、3番手というと333バンクでは苦しいと思われがちだが、郡司の引っ張りで高松宮記念杯GⅠを獲った北井が、今度は郡司を引っ張ることは予想された。

郡司が早めに踏み込めば、3番手の松谷にもチャンスが十分ある。

「いやいや、そんな甘いものじゃありません。神奈川の中から優勝者が出てくれれば」とここでも一歩引いたコメントが返ってきた。これが松谷の後輩から慕われる要因なのだろう。決して偉ぶらず、大きなことを言わない。

 迎えた決勝は、北井がスタートを取れず後ろ攻め。この時点で神奈川勢の目算は狂った。近畿勢にスタートを取られ、北井が叩きにいくが、先頭はあの脇本。北井を出させるものかと壮絶なもがき合いになった。番手の郡司が古性にさばかれ万事休す。

「車番が良かっただけにもったいなかったですね」と振り返った後「ただ、個人的には今回、つかめたものがありました。高松宮記念杯から1か月も間隔があいて、師匠に練習メニューを作ってもらい練習した成果があったと思います。オールスターに繋げていきたいですね」と視線を地元開催のオールスターに向けた。

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