弟子効果で初のGⅢ決勝
菅原大也がS級で快進撃を続けている。昨年12月伊東GⅢの「レインボーカップA級ファイナル」3着でS級に復帰した。「たまたま流れがいい」と本人は話すものの今期は早くも9勝を挙げてS級に順応し、3月の武雄ではGⅢ初決勝も決めた。
だが、ここまではすべてが順調ではなかった。S級復帰初戦の12月川崎では落車もあった。「頭を打って、硬膜下血腫になった。でも体の調子が良かったので早く走りたくて、大宮記念を走ったけどダメだった。S級では借金生活か…と思ったけど、早く復帰したことが今につながっています」。続く佐世保で今期初勝利を決めると、その後はFIでコンスタントに予選を突破している。
好調の要因には弟子の存在を挙げた。「面倒をみてみないかってことで、適性で127回生に合格した大本隆也君を1カ月半前から弟子に取ったんです。そこから練習量を増やしました」2月中旬からは弟子と一緒に朝、午前、午後と3部練習に取り組んでいる。「3月高知の準決は4着だったけど、午後にやっている乳酸系トレーニングの効果を感じました」。
纐纈洸翔ライン3車にまくられながらも、ズルズルと後退することなく、松岡辰泰に踏み勝ったレースで手応えを得た。
武雄GⅢの勝ち上がりも、別線にたたかれながらも中団で粘り強い足を見せていた。「まだFIで準決の壁を越えられていないし、武雄でも上位とのスピードの差を感じた。武雄準決の町田太我君はすごかった。あれを倒すには、もっとスピードが必要ですね。弟子を取ったおかげで成績が上がっているし、弟子に感謝。もうすぐ入所するので彼が戻ってきたら、いい顔ができるように今期は1班の点数が取りたい」とモチベーションは高まるばかりだ。
武雄GⅢは決勝で落車してしまったが、同県勢からは「骨折はなさそう」との言葉があり、ひと安心っぽい。また、元気な姿で復帰してくるはずだ。