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直送!競輪場便りfrom 大宮競輪 佐々木眞也(神奈川・117期)
インタビュー 2024.01.31

直送!競輪場便りfrom 大宮競輪 佐々木眞也(神奈川・117期)

#競輪場便り

勢い

 今期から1班に昇級した佐々木。自力を基本とした競走を見せながら、追い込みもこなす器用なタイプだ。1班初戦となった大宮記念は初日と最終日に白星を挙げ、2勝をマークした。「2つ勝てたことは自信になります。ただ、もっと力を付けないと上では通用しません」と浮かれた様子は一切ない。

 一次予選は売り出し中の志田龍星ラインの4番手を確保すると、焦らず最終3コーナー過ぎから踏み出し、突き抜けた。2024年初白星に自然と笑みがこぼれた。続く2次予選もインを切って4番手。取鳥雄吾が仕掛け混戦になると3コーナーから踏み出すも、外に膨らむ不利があり5着。準決進出は絶たれた。「展開だから仕方ないです。力が足りない」と悔しそうに話した。3日目は黒沢征治の番手を奪ったものの8着。ただ、連敗を喫しても最後は気持ちが折れていなかった。初日と同じような展開に持ち込み、白星でシリーズを締めた。「いいスタートを切れたと思います。1着を獲るために今はどうしたらいいのか?それを考えながら走っています。1走1走、必死です」

 昨年末にはGPシリーズを走ったのも大きな刺激になっている。「もう雰囲気が全く違いました。ピリピリしているというか。言葉では言い表せない空気感でした」。1班になったことで「夢が叶いました」と話したが、これで満足しているわけではない。「1班にふさわしいレース、立ち居振る舞いをしないといけないと思っています」と謙虚な姿勢は崩さない。「早めに仕掛けた時、内に詰まった時にどう対処するかとか課題は山積みです。それでも最後まで、ゴールまで決して諦めないレースをしたい」。

 今年の目標はS級優勝とGIに出場すること。どちらの目標も簡単にクリアできそうな勢いがある。

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