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直送!競輪場便りfrom佐世保競輪  三浦翔大(宮城98期)
インタビュー 2023.11.29

直送!競輪場便りfrom佐世保競輪  三浦翔大(宮城98期)

#競輪場便り

練習の成果が出るのは半年後

2月の前橋ミッドナイト以来、約9か月ぶりの決勝だった三浦。「長かったですね」と感慨深げだった。


11月7日からの佐世保モーニング 
予選は打鐘発進。後位が並走になって展開も恵まれたが、最後まで踏み切った。準決は落ち着いて中団を確保。最終3コーナー手前からのまくり。連勝で決勝に勝ち上がった。

その決勝だが、最終ホームから北海道の中里福太郎を従えて強引に主導権を握る展開で3番手には原田泰志という東日本ライン。相手は地元の瀬戸晋作。最終バックで瀬戸がまくると中里が大きく振って阻止。しかし、空いた内を原田が突いて、三浦は3着でゴールした。

「結果は残念でしたがいい感じで踏むことができました」と悔しさをにじませながらも、どこか満足そうだった。

2月の前橋で決勝に進出して以来、成績は落ちた。決して調子が悪かったわけではないのだが「点数が86点くらいだったんです。予選は問題なかったのですが、準決が壁になってしまって」準決ではどうしても若手と対戦することになる。

三浦がいくら頑張っても、勢いのある若手にはかなわない。「1着はあるんですが、良く見ると初日1着、2日目ダメ、最終日1着みたいな」。俗に言う「ピン・ダメ・ピン」。これでは得点は上がらない。

もっと上で戦える力がありながら。結果を残せないジレンマに悩んだ。どうすればもっと強くなれるのか?

「春から室内での練習に重きを置くようにしました。ワットバイク、ズイフトトレーニング、ウエートトレーニングの3本柱にしました」。すぐ結果につがる訳ではないが、三浦は我慢強く取り組んだそうだ。

良く言われるのが「練習の成果が出るのは半年後」。それがやっとこの佐世保で実を結んだ。「成果ですかね、やっと結果が出て自分のやってきたことが間違いではなかったと思えました」。

三浦の競走スタイルはダッシュを生かした先行。ポテンシャルは高いのだが、それを生かし切れていなかった。見ていると考えすぎではないか?というレースもあったが、佐世保を見る限り迷いが消えていた。

「取りあえず点数を90点に戻すこと」と控えめながら、このまま突き進めばS級も見えてくる。

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