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直送!競輪場便り from 前橋競輪場 村田瑞季 京都 117期 S級2班 26歳
インタビュー 2023.08.16

直送!競輪場便り from 前橋競輪場 村田瑞季 京都 117期 S級2班 26歳

#競輪場便り

近畿の大砲候補が満を持してS級初昇格

 

 前期の競走得点95・70はA級全体で4位という好成績。大きな体を生かしたパワフル先行で売り出す近畿地区期待の大型大砲が、満を持して今期S級に初昇格してきた。

 S級初陣の向日町は3日間バックを取り2・4・6着で予選をクリア。続く京王閣の初日には後続をぶっちぎる強烈なカマシでS級初勝利を挙げ、準決では渡邉一成など一流クラスとの対戦を経験した。3場所目の前橋こそ、壮絶な踏み合いの末に予選敗退となったが、「組み立てが悪かった。戦い方によっては対応できたはずだし、今後に生かしたい」と、課題とともに確かな手ごたえをつかんだ。

 昇格から約1か月が経ち「S級戦でも意外とやれそうかな」という感想を持った。「このままいけば102、3点くらいまではいけると思うんです」。ただし、さらに上のレベルを見すえる村田が、その点数で満足するはずはない。「110点くらいまでいくにはどうすればいいかを考えています」とキッパリ言い切る。

「得意な形で予選を勝っても、それじゃ準決や決勝では通用しない。予選をいかに良い内容で勝つか、が大事なのかなって。もっと脚力を付けるためにも、しばらくはカマシは封印して抑え先行や突っ張り先行を基本に戦っていこうと思っています。そして実際のレースで先行して、ペース配分や駆け方などを覚えていくつもりです」
と内容にこだわりながら、地力強化と点数アップを図っていくことを力強く宣言したのだった。

 近畿地区、特に京都にはお手本となる自力選手が数多くいる。先輩たちの助言を受けながら努力を続けていけば、必ず近いうちに結果に結びつくだろう。
半年後、また1年後に村田がどんな選手になっているのか。非常に楽しみだ。

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