太田海也の師匠
トラック野郎から競輪界に入ってきた異色の選手だが、現在は、太田海也の師匠としての顔の方が有名。常に目を細めながら、弟子の事を語ってくれるし、師匠と言うより父親の眼差し。「ナショナルチームとの二刀流だが、パリ五輪に出場してメダルを取って欲しいよね。先日、行われた、ジャカルタのネーションズカップで銀メダル。スプリントだったけど、今後は、競技の花形であるチームスプリントでも活躍して欲しい。その辺りの戦略はナショナルチームのコーチが考える事だけど。今年は、ポイントで五輪の出場権を取らないといけないから、重要な年だと言っていた。この後も、すぐに海外遠征があるみたい。常にLINEで連絡くれるから、そこは師匠思いで凄く嬉しい。月末には地元玉野記念も入っているから、本業の競輪でも、優勝も可能なはず。ボート競技出身で、全身がバネだし、肉体美も凄い。昭和の俺の体とは全然違うよ(笑)。あとは優しい子だから、みんなから愛されているね」。
藤田昌宏自身は、直前の松山と別府で落車。
「こればかりは不可抗力だから、選手である以上、仕方ない。幸い、骨には異常がなかったし、そこは丈夫に産んでくれた両親に感謝」。
特別競輪の出場履歴は2018年の平塚ダービーだけ。賞金で出場出来る大会だし、補充で賞金を積み重ねた。当時、小沼良と共に「補充王」と呼ばれたが、こつこつ真面目に努力する性格なのだろう。
~玉野競輪から。