佐藤水菜選手が、今年の目標にかかげていたグランプリスラム達成を、宣言通りにその偉業を成し遂げました。しかもドリームレース、準決勝、決勝を1着で、パールカップと同じく完全優勝を飾り、女王にふさわしい圧巻の勝利でした。
思っていた以上にすごい達成感に包まれています
-第1回女子オールスター競輪優勝おめでとうございます。グランプリスラム達成の感想から教えてください。
「思っていた以上にすごい達成感に包まれているという感じですね。この第1回のオールスターで決められたからこその特別な嬉しさを感じていて、これ以上のことはないんじゃないかというくらいやりきりました!」
-レースを振り返って、どう組み立てを考えていましたか?
「太田(美穂)選手がスタートを欲しいのは、連日の動きを見てわかっていたので、そこはムリに主張することなく。でも、前の方でレースを展開したいと思っていたので、それもよかったと思います。それに、仲澤(春香)選手、児玉(碧衣)選手がもがいているところを自分で行って、もがき切れたので完璧なレースだったと思います」
-仕掛けのタイミングはどうでしたか?
「場所を気にすることなく、タイミングで仕掛けられました。久々に周回がどことかバンクがどこっていうのを忘れてもがいて、もう前に向かって踏んでいったので、自分がもつかもわからず、ただ一生懸命に踏みました」
-優勝の確信はどこでしたか?
「ビジョンで確認して、自分が映っていたので本当に嬉しかったです」
-声援はどうでしたか?
「ガールズだけでここまでお客さんを呼ぶことができて、こんなに応援してもらえるということを肌で感じることができてすごく嬉しかったです」
-表彰式で目に光るものがありましたが、どうでしたか?
「やり切ったなって1つの区切りになった大会でした
-女子オールスターでグランプリスラムを達成するんだ、という強い気持ちでここまで来たと思いますが、どうでしたか?
「正直、もう来てしまった、まだ準備足りてないかも、という不安な気持ちで迎えてしまって。前を向こう、前を向こうとして、なかなか前向きになれなかったけど、発走機についたら色んな方の声が聞こえて、そこで本当に『やるしかない!』って前を向けたので、本当にファンの皆さんの応援のおかげです」
-ここまでの勝利で印象に残っているレースは?
「そうですね…、パールカップの決勝で梅川(風子)選手をねじ伏せて勝てたのはすごく印象に残っています。今まで戦ってきた梅川選手は自分の中でとても脅威なので、一緒に戦った時が印象に残りやすいですね。あと、ここにきて、仲澤選手という新星が出てきて、最終日に酒井亜樹選手も走っていて、次世代がどんどん育っている姿を見て、…この子たちに負ける日が次の自分のステップだろうなってしみじみ思ったりもしていて、今日のレースも印象に残るレースでした」
-次の目標は?
「なかなか次の目標へと前を向くことができなかったりするので、コーチと相談して、ちょっと休みたいと思います」
-ファンの皆さんにメッセージをどうぞ。
「連日、たくさんの声援をありがとうございました! 今日で自分の欲しかったタイトルを全部獲ることができました。皆さんの応援のおかげでドリームレースも走ることができたし、優勝することができたので、少しは恩返しができたかなと思います。自分もガールズケイリンに対してワクワクしている部分があるので、皆さんともっとガールズケイリンを盛りあげていければと思っています。これからも応援よろしくお願いします!」
佐藤水菜(さとう・みな)
神奈川・114期・L級1班 1998年12月7日生まれ。身長163.0㎝ 体重59.0㎏
Q検車場で拍手で出迎えてくれたガールズの仲間たちの姿を見た時はどうでしたか?
「脚は痛かったんですけど、嬉しくて、もうその喜びを表現するには自分にとってはジャンプすることしかなくて、すごく嬉しかったです」