第4回目を迎えたオールガールズクラシック。今年は松戸での開催。昨年はこの大会も含め、佐藤水菜一色の一年であった。今年最初のガールズGⅠで、その流れに変化があるのかが焦点となる。
佐藤はナショナルチームに所属しているため、今年ここまでのレース参加は1月のひと開催のみ。そのため現状の力関係に変化があるのか、測りづらい部分がある。
現状ナンバー2に甘んじている児玉碧衣だが、ここ最近は単に勝つだけでなく、その差を埋めるため内容にこだわったレースを見せている。それが変化につながるかがポイントとなる。
そして今回は松戸の33バンク。位置取りが重要であり、それが佐藤の落とし穴になる可能性もある。ただ昨年のレース内容を見ると、先行から結果を出す競走も多く、展開に左右されず力でねじ伏せる競走が目立った。
迎えた初日特選。レースは梅川風子が先行し、児玉は4番手、佐藤は車間を切って5番手。児玉がホームから仕掛けるも、佐藤があっさりその上をまくり、後続を引き離した。展開不問。さらに力の差が広がった印象すら受けた。初日でシリーズの勝負はついた、そう感じた内容である。
車券的観点から見れば、決勝は「2、3着探し」のレースとなる。佐藤の番手をすんなり回る選手が候補か。初日特選では柳原真緒がその位置だったが、仕掛けで離れた。結果的には先行した梅川の番手にいた尾崎睦が2着、逃げた梅川が3着。33バンクゆえ、まくられても目標ができる展開となる。
2日目準決勝10Rは山原さくらが先行し、尾崎が番手にハマって決着。11Rでは梅川が先行し、児玉が4番手からまくった。初日と似た展開だが、梅川には目標となる佐藤がいた点が異なる。12Rは前団がまくり合う展開を、佐藤がさらにまくって決着。2着は太田りゆ。終始佐藤の後ろを追走したが、やや離れ気味でのゴールだった。
これらを見ると、「佐藤の後ろを回す」動きにも見えるが、初日は梅川が勝負の先行、2日目は若手が見せ場を作るレースだった。佐藤はそれを受け入れ、落ち着いた立ち回りを見せていた。
やはり決勝は「佐藤の2着探し」のレースとなる。
展開予想
先行は山原。その番手は尾崎。児玉は中団、佐藤は後方想定。特選同様、児玉の先まくりが考えられる。山原相手なら児玉があっさりまくる可能性もあるが、それを見越して尾崎も早めに動く。
その上を佐藤がまくる展開が第一に浮かぶ。
太田は佐藤の番手では勝てないと感じているはずで、佐藤より前に位置し先に仕掛ける可能性が高い。ただし児玉のスピードを利用する形も想定される。尾崎と児玉の仕掛けの上をさらに踏む形だが、それは佐藤の得意パターンにもなりやすい。
太田がワンテンポ待てるかが鍵だが、ここは焦って仕掛けると読む。
山原先行で、尾崎・児玉・太田の捲り合戦。その上を佐藤が捲って決着。捲り合戦は児玉が制する。
また、佐藤の早めの叩き先行も十分に考えられる。その場合、山原の番手にハマる展開もあり得る。
車券的推理
1-4-2637 1-2-4637 1-6-4237 1-5-234
結果
1-6-4 14倍(3番人気)
レース経過
前受けは鈴木奈央。続いて柳原、尾崎、児玉、佐藤、太田、最後方に山原で周回。
後方の山原が上昇し、それを追走する形で佐藤。前団では児玉がインを切り、山原に飛び付く形。児玉は番手まくりを想定していたように見えた。
しかし佐藤がすかさず山原を叩き、先行体制に入る。この時点で児玉の計算は狂い、後手を踏んだ。結果、佐藤がそのまま押し切った。
児玉は狙い通りの動きだったが、佐藤の仕掛けが想定より早く、読みがわずかに甘かった印象。
2着の太田は準決勝で佐藤を追走し、まったく差せなかったうえに離れ気味だった。それにもかかわらず、決勝でも終始佐藤マークを選択した点は疑問が残る。
最初から2着狙いなら理解できるが、太田の立場であれば佐藤に先着してこそ価値がある。そのためには前で仕掛けるべきだった。
その点、児玉は前々に動いて展開を作ろうとしていた。結果は敗戦だが、未来ある内容だった。
対して太田は、準決勝からの修正や対佐藤戦略が見えず、その差が浮き彫りになった。
ガールズの勢力図は昨年と大きくは変わっていないが、児玉は試行錯誤を続けている。ここからどのように対策を練り、レースに落とし込んでいくかが注目される。
そして勝った佐藤は、昨年以上の強さを感じさせた。これに対抗するのはやはり児玉なのか、それとも新興勢力なのか。
佐藤を苦しめる存在の出現にも期待したい。